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俺、松田陣平はAの後ろにかれこれ4年くらいいる。
あの観覧車の中でこいつとの約束を果たせなくなるとわかった時点で俺はメールを送り別れを一方的に済ませた。
爆発の瞬間なんて一瞬すぎて光ったと思ったら隣に萩原がいた。その瞬間俺と萩原は心底驚いて気がつけば萩原の顔面めがけて拳を振っていた。感覚はあった。
萩原の説明で色々察しそのままAの後ろに憑いていた。
最近、Aが降谷に出会い、降谷に降谷を探すように頼んでいる。諸伏から事情を聞いているから仕方ない光景とはわかっているが見ていてなかなか面白い。
そこまではいい。だが問題はこのガキだ。江戸川コナンとかいうこのガキ。
このガキの地雷が何かわからねーがAを何故か警戒し嫌な視線を送りやがる。本人は気づいてないが。
「上着のフードにゴミが付いてたんだ‼取れたよ!」
『そうなの?ありがとう!』
こいつ‼
「この坊主今なんかしなかったか?」
「盗聴器つけたな…。しかも流れるように…付け慣れてるな」
「え⁉盗聴器⁉今時の子って盗聴器持ち歩いてんの⁉こわ‼」
「んなわけねーだろ‼」
付けられた盗聴器を取り外すなんて芸当は俺らにはできずわざと服を擦らせノイズを作るのが精一杯だった。帰宅してすぐにAの手を滑らせ服を汚し。解決のはずがこのガキはそれから毎日来ては盗聴器を付けやがる。
「この子何個盗聴器持ってんの⁉」
「この坊主もこりねーなぁ…」
「このガキ…呪い殺してやろうか…」
「俺たちも物を動かせる限界があるからなぁ…毎回毎回疲れるよ…ゼロに解決してもらうのが手っ取り早いな…明日は水曜日だし明日にはなんとかなるだろう」
こいつの降谷への信頼はなんなんだ…わからなくもねーが…ていうかなんとかしてくれねーと呪う。
わりとガチで。
霊体だと物質に触れるのに爆弾処理するときも意識を集中しねーと触れられないし触れれたとしても重力どうなってんだと叫びたいくらいに重い。辞書を持つのも大の大人4人係だった。
結論。クッソ疲れる。
今までAに憑いてるだけだったから物に触る事なんてなかった。こんな発見入らなかった。
このガキの誤解を解かない限り俺たちの筋肉痛が良くなる日はない。
霊体も筋肉痛になるなんて発見もいらなかった。
頼む降谷…お前の無駄に高いスペックだけが頼りなんだ。誤解を解いてくれたら安眠を保証する。
頼む…。(切実)
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しじみ味噌汁 - 私よリクエスト書いていただいてありがとうございます!!最後の揃ったってとこでうるうるきちゃいました!! (2019年3月19日 19時) (レス) id: d6c76ef174 (このIDを非表示/違反報告)
ひゆめ(プロフ) - 居なくならないって言いながら(TT)凄くうるうるです。だから、霊となってまで見守ってる感!!!凄く泣ける。更新頑張ってください! (2019年3月17日 22時) (レス) id: d9d137c800 (このIDを非表示/違反報告)
しじみ味噌汁 - 松田さんと夢主のやりとり大好きです!....書けれたらいいんですけど....もしもの話で警察学校組が生きてた場合のお話書けますかね.... (2019年3月17日 16時) (レス) id: d6c76ef174 (このIDを非表示/違反報告)
ちり(プロフ) - めっちゃ面白いお話ですね!これからも更新応援してます!まさかの所でコナンくんと出会うなんて、、笑。そして盗聴器、、。笑 (2019年3月11日 21時) (レス) id: 85512324d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2019年3月6日 23時