１０年前の事件

Episode.18 ページ23

若武が話始める。

「じゃあ、これで調査は終了。次は、秀明のカフェテリアな。黒木は引き続きここについて調べてくれ。アーヤはノートのまとめ。じゃあ、諸君、解散！」


ええっ！もう終わり！？



「どうしたの、アーヤ。」

あ、黒木君。


「う、ううん、時間がたつのが早いなぁって。」

黒木君がくすっと笑う。


「じゃあ、姫を送ろう。」


じゃあ、もうちょっとみんなと一緒にいられるね。





〜帰って次の日、カフェテリア〜←展開はやっ！

カフェテリアに行くと。みんながいつもの席に座って、何やら神妙な顔で話していた。


そっと近づいていくと、みんなが気づいて、会議が始まる。

「じゃあ、黒木、報告を頼む。」



「わかった。まず、あの家の元持ち主は、佐川玄という犯罪歴の多い男だ。過去に殺人を起こしている。」

ええっ！？殺人って…じゃあ、まだ刑務所にいるんじゃないの・・・・？


「ああ。だがこの佐川玄はあの○川宅急便の社長の息子で、罪が軽かったらしい。」

・・・・・・・・・・・。

「しかも、最悪なのがこの男、殺人だけじゃないんだ。」

？

さらに罪を重ねてるってこと・・・・？

「この男、最初の罪は、銀行強盗なんだ。」

銀・行・強・盗！？

・・・・・・・「「「ええっ！？『それ、本当か？』」」」


若武・・・・。かぶせないでよ……。


「ああ。本当だ。それで最悪なのがその逃亡途中、殺人を起こしたことなんだ。
　車で横断歩道を走行中だった三人の家族をひいたんだ。」


びくんっ！

と目に見えてわかるほど肩が動く。


それを見て上杉君と黒木君が怪訝な顔をしたけど、そのまま続ける。


「両親が死に、子供だけが助かった。その子は当時5歳だった。今は俺たちと同い年だ。」

みるみる顔が青ざめてくのがわかる。それが悟られないように、何とか下を向いて記録をとっているふりをする。



「被害者は、

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