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You side
そのまま体育館の方に向かっていると
ふと見えた校庭の一角を指さして神崎先生が私を手招きした
「あ、あそこにいるの、うちの生徒とじゃないですか」
神崎先生に言われた通り
校庭の一角に目を向けると2−5の生徒たちが
リレーの練習をしていた
「バトンパスが心配だな」なんて神崎先生は言った
一緒になって見ていると
「あ、作間くん」
端の方にいた作間くんがうちのクラスの体育委員の子に手招きされているところだった
「あー作間だ
でもなー、明日、仕事みたいで、仕事終わり次第の参加だからリレー出れるか微妙なんですよね」
そう神崎先生は腕を組んだ
そして
「時々、学校生活でしか味わえないことを味わってほしいって思っちゃうこともあるんですよね」
とちょっとだけ切なそうな顔をした
神崎先生の言いたいことも分かる
痛いほどわかる
でも
言わずにはいられなかったんだ
「でも、作間くんは、全然違うフィールドで
悩んだり、挫折したり、不安を抱えたりしながら夢を追いかけているんですよ」
そう
あの電車の中
自分より年下の男の子が満員電車の中で文字のびっしり書かれたメモを見返していた
素直に「すごい」って思った
でも、その後に、電車のドアの戸袋にお守りが挟まっちゃって
乗り換えが間に合わなくなってしまうからって勢いよく鞄を引っ張った
たまたまキャッチしたのは
さっきの男の子で
咄嗟に
「持ってて」
と言った
おこがましいかもしれないけれど
全国大会まで頑張れた水泳の練習の時
片時もはさなかったお守りだから
今度は、頑張彼の夢の側で彼を守ってくれないかな
って思ったんだよな
それに
黙々と課題をこなす作間くんの姿
パフォーマンスが上手くいかなくて不安に揺れる瞳
「メンバーが大好きだから」って優しく言う言葉
「放課後にも朝にも、授業の休んだ分の課題をこなしてまで
彼はそのフィールドで大切にしたものがあると思うんですよね」
そのまま勢いのまま言葉を続けた
すると
「ちゃんと教師の鏡じゃないですか」
そう神崎先生は笑った
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ポップコーン(プロフ) - しいきさん» 読んでくださってありがとうございます！私の伝えたかったことがしいきさんに伝わってくれて嬉しいで す！次の作品もまたしいきさんの心に刺さる作品になるように頑張りたくなりました！ありがとうございます！ (2019年7月3日 0時) (
レス) id: 087a930aec (このIDを非表示/違反報告)
しいき(プロフ) - 今日読み始めて一気読みしてしまいました。私は作間くん側の立場ですが自身の境遇と少し重ねちゃって、でも出てくる人物みんなが一生懸命に自分らしさや葛藤と戦う姿輝いていて素敵でした！またさわやかな青春のお話待ってます！ありがとうごじいました！ (2019年7月2日 19時) (レス) id: 199e39e6a9 (このIDを非表示/違反報告)
ポップコーン(プロフ) - みどりまんさん» お気遣いありがとうございます！そして、小説の言葉たちもうけとってくださってありがとうございます！“運命”つかみにいってほしいですね！ (2019年7月2日 18時) (レス) id: 087a930aec (このIDを非表示/違反報告)
みどりまん(プロフ) - 完結お疲れさまでした!めうさんの言葉一つ一つにいつも助けて頂いています。龍斗くんの運命も叶うといいですよね (2019年7月1日 18時) (レス) id: 62c1352e89 (このIDを非表示/違反報告)
ポップコーン(プロフ) - りおさん» 以前にもコメントをくださったり、そんなりおさんからのコメントなどのおかげで完結致しました。こちらこそありがとうございます。作間くんの“儚さ”をちゃんと描けて大満足です。次の作品でもお会い出来ること楽しみにしています。 (2019年7月1日 10時) (レス) id: 087a930aec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ポップコーン | 作成日時：2019年6月24日 14時
