プールサイドの白鳥 (ページ45)

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You side

とはいえ、授業はやってくる

授業が生徒たちに伝わっているのか
内容の理解ができているのか
不安でたまらなくなる

「それじゃあ、グループワークです！」

ガタガタと机を動かしだす生徒たち

前回の反省を生かして
動きのある授業をしようと思い、取り入れてみたグループワーク

しかし
とはいえすぐに生徒たちが活発に話始めるわけではない

どうしよう
そう思えば思うほど、空回りしていく頭の中

すると教室の窓側から

「先生」

と私を呼ぶ声

目を向けると

…作間くんで

「は、はい…」

神崎先生の変な一言により変に意識してなかなか目を合わせられなかった作間くん
とはいえ、生徒に呼ばれて出向かない方が不自然ですから…
作間くんのいる方に向かう

「あのさ」

椅子に座っている作間くんから見上げるように声を掛けられる

「どっかわからないところあった？」

そう聞くと

「耳貸して」

という彼
…ん？耳貸して？

「へ？」

頭に？を浮かべながら聞き返す
しかし、彼は更に急かしたように言う

「早く」

なにがなんだかよくわからないけれど
とりあえずしゅがんでみる

「は、はい…」

すると

彼は私に囁いたんだ

「先生、チョーク、顔に超くっついてる」