１２ ページ12
Ryuto side
早めに学校についてからは、黙々と課題をこなした
集中力を高めたくて前の秋ぐらいに買った、外部の音を遮断するイヤホンをしながら取り組んでいたからかな
急に机をコンコンと叩かれて思わず顔を上げた
イヤホンを取ると
「作間くん、全校朝礼、今日あるよ」
と女の子が声を掛けてくれた
「ありがとう」
えっと…委員会決めの時に、学級委員長に選ばれてた…三上さんだったかな…
クラス替えしてからあまり来てないからな
クラスには馴染めているような、馴染めていないような…
まず来週の土曜日にある体育祭…
その前に仕事が入っているから出れるかどうか危ういくらいだし…
こんな調子だからなかなかますますクラスに馴染めていない
とはいうもののとにかく途中の課題を机に置いて、体育館に向かう
6月といえどももう夏みたいなもので
こんな熱い中、この人数を体育館に入れるなんて、ただただ熱い
まぁ
こういう時に背が高いのはありがたい
周りがどんな様子なのかが見やすいから
前の方で生徒指導の先生が「静かにしろー」と叫んでいる
後ろの方では体育科の先生が「早く入れー！」と怒っている
やっと静かになり、
お経のように長い長い校長先生の話が終わり、
「クラスに戻れ」と言われるかと思った時
「これから3週間教育実習に来てくれているA先生です」
と担任の神崎先生がマイクを持った
神崎先生に紹介されて
壇上に前に出てきたのは
朝に会った
あの人
「3週間、お世話になります。
AAです
どうぞよろしくお願いいたします。」
そう滑舌よく話したあの人は綺麗に頭を下げた
しゃんとしていて、
かっこよくて
まるで朝ぶつかった人とは別人みたいだった
「なんかすごいしっかりした先生だね」
「クールって感じの人〜」
近くのクラスメイトが口々に感想を言い合う
クールねぇ…
ホントはもっとドジでちょっと頑張りが空回りしちゃいそうな人
でも、まっすぐな目をしていた人だったな…なんて
それを知っているのは俺だけだっていうのになんだか変な優越感を感じていた
…早起きは三文の徳っていうからかな
ЖЖЖ
きっかけを偶然と読むのなら
運命は必然と読むのでしょうか
なかなか話が進まなく、申し訳ない限りです…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 391人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「HiHiJets」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ポップコーン | 作成日時：2019年1月27日 16時
