ただいま�� ページ47
ボスン！！！！
杏｢なんだ！！！！｣
『………………ッ！！』
ーーさ、最悪だ。
深く寝ているというのに突然の衝撃に驚いて目を覚ます煉獄さん。
煉獄さんの布団に顔を埋めながら必死に言い訳を考えるが一向に思いつかない！！
杏｢A？｣
『あ、あ、……あははは』
苦笑いをしながら、乱れた髪をわけて顔を上げるとポカンとした表情を浮かべる煉獄さん。
『あ、あの！おかえりなさい！！』
杏｢うむ！戻ったぞ！！｣
ーーああ、煉獄さんだ。
たった一言の会話をしただけで、こんなにも胸が温かくなり喜びで満ち溢れるなんて。
『……待ってました……。』
杏｢待って……くれていたのか……？｣
『もちろんです！！！毎日……毎日……』
ーーだめだ。目が熱くなってきた。泣いたらだめだ。困らせたくない……。
そう堪えたくとも、涙はとめどなく溢れるばかりで。
身体はまだ煉獄さんの布団に倒れ込み顔を上げているだけの状態で、ここで泣いては布団が濡れてしまう……。
『ご、ごめんなさい……布団が……、この涙は……なんでだろう…やだな…止まらない……』
杏｢……すまなかった。｣
『……？』
煉獄さんを見ると優しく私を見て微笑み、私の頭を撫でてくれた。
杏｢あんな勝手な形で家を空けてしまい、心配をかけて申し訳ない。｣
『そんな……！謝りたかったのは私の方です……！』
涙は止まることを知らないように次々と溢れてくる。
『煉獄さんのことが嫌で避けていたのではありません……！目を反らしたのではありません……！』
杏｢……ああ。｣
『煉獄さんをみると胸が痛くて……切なくて……！この思いがなんなのかわからなくて……！』
杏｢A……。｣
『いなくなってわかったんです……私……煉獄さんのことが……！』
次の言葉を言おうとしたら煉獄さんは私をグッと引き寄せた……。その力強い腕に身を任せ、私は煉獄さんの胸へと抱き寄せられていた。
ドキドキと波打つ心臓の音がうるさい。
煉獄さんに聞こえてしまっているのではないかというくらいに、それは激しさを増していた。
煉獄さんの胸に顔を埋めていることもあり、煉獄さんの鼓動も伝わってきている気がする……これは、……どちらの？
杏｢……その続きは俺に言わせて欲しい。｣
ーーー煉獄さん？？
杏｢A…………。｣
ーーー好きだ。
と、煉獄さんは私の耳元で静かにそう呟いた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1334人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
シレン(プロフ) - Lastさん» ご指摘ありがとうございます！いやいや、お恥ずかしい！！すぐ治します！！ (2020年11月1日 1時) (
レス) id: 5c1c19fa9a (このIDを非表示/違反報告)
Last(プロフ) - この作品いつも読んでます！！ただいま�，覇�輪刀が日輪等になってましたよ。これからも投稿頑張って下さい！！ (2020年10月31日 23時) (レス) id: 7e2a5ee326 (このIDを非表示/違反報告)
シレン(プロフ) - よるさん» コメントありがとうございます！くっつくまでの過程が大好物です！！ (2020年10月31日 22時) (レス) id: 5c1c19fa9a (このIDを非表示/違反報告)
よる - 焦ったい…大好物です！！！ (2020年10月31日 21時) (レス) id: 857d9d8983 (このIDを非表示/違反報告)
シレン(プロフ) - ましゅさん» コメントありがとうございます！楽しんでいただけるように頑張ります！ (2020年10月30日 14時) (レス) id: 5c1c19fa9a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：シレン | 作者ホームページ：https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=16108143
作成日時：2020年10月26日 3時
