絆�� ページ36
ーー戸を開けるが、部屋は真っ暗で中には寝ているAしかいないようだ。
杏｢……ふむ。｣
『うーん……うーん……』
ーーよもや、寝言か？
そーっと足音を立てずに近付いて見ると何やら悪夢に魘されている様子。……大丈夫か？
苦悶様表情を浮かべるAを起こしてあげるかどうか悩んでいると、Aがモゾモゾと動き出した。
バッと布団を手から出し、布団を掴み出したと思うと その顔を覗き込んでいた所へ手が飛んできたのを咄嗟に交わす。
杏｢よもや！｣
少し面白くなってしまい、今暫く起こさずにこの先を観察をしたくなる。
するとAは馬鹿でかい声で『取り消せぇえええええええ！！！』と、叫びなから今度は先程の比ではないくらいの速さで俺の顔を目掛けて殴り掛かってきた。
パシンッ！！！！
飛びかかってきたその小さな拳を掌で受け止める。
『……はぇ？？』
完全に寝ぼけている！！！
杏｢うむ！いい拳であった！！！｣
掌がジーンとするほどのその威力！熊を倒したという話も納得できる！！！
『え？煉獄さん？』
Aは手を突き出したまま目をまん丸くさせ、寝起きで頭が回っていないようだった。何とも可愛らしい！
杏｢どうやら悪夢を見ていたようだな！｣
『……あれ？夢か……？』
すぅっと、Aの腕の力が抜けたのを感じ その手を掴んだまま膝をつき、布団に寄りかかった。
『夢で……よかったぁ……』
杏｢ふむ。落ち着いたようだな！｣
『ははは、凄い嫌な夢を見ていました……。』
杏｢差し支えなければ内容を聞きたい！｣
単純にどんな夢を見ていたのかと興味深かった。
Aは躊躇するも、夢の内容を話し出した。
『夢ですから本気にしないでくださいね。……きっと昼間の出来事が相当頭に来たみたいでこんな夢を見たんですね……。』
杏｢千寿郎が絡まれた話か。｣
『そうです……でも、今の夢は千寿郎君じゃなくて煉獄さんが出てきました……』
杏｢俺か！｣
眉を下げて、はははと力なく罰の悪そうに笑うAの手は少し震えていた。
『子供の煉獄さんが酷い事を言われて泣いていました。それを言った子達に怒鳴った……そんな夢です……』
杏｢……。｣
ふぅーと大きく深呼吸をするA。
杏｢大丈夫だ！俺はそんなにやわじゃない！安心するといい！｣
Aの頭に手を乗せて優しく髪を撫でてやると、Aはニコリと笑い頷いた。
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シレン(プロフ) - Lastさん» ご指摘ありがとうございます！いやいや、お恥ずかしい！！すぐ治します！！ (2020年11月1日 1時) (
レス) id: 5c1c19fa9a (このIDを非表示/違反報告)
Last(プロフ) - この作品いつも読んでます！！ただいま�，覇�輪刀が日輪等になってましたよ。これからも投稿頑張って下さい！！ (2020年10月31日 23時) (レス) id: 7e2a5ee326 (このIDを非表示/違反報告)
シレン(プロフ) - よるさん» コメントありがとうございます！くっつくまでの過程が大好物です！！ (2020年10月31日 22時) (レス) id: 5c1c19fa9a (このIDを非表示/違反報告)
よる - 焦ったい…大好物です！！！ (2020年10月31日 21時) (レス) id: 857d9d8983 (このIDを非表示/違反報告)
シレン(プロフ) - ましゅさん» コメントありがとうございます！楽しんでいただけるように頑張ります！ (2020年10月30日 14時) (レス) id: 5c1c19fa9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シレン | 作者ホームページ：https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=16108143
作成日時：2020年10月26日 3時
