早起きは三文の徳�� ページ19
布団をかぶり、何十回目かとなる寝返りを打つ。
ーー真夜中でもうすぐ日が差してくるというのに、全然寝付けないのは昼過ぎまで寝てしまっていたせいもあるがそれとは別に煉獄さんが無事に帰ってくるかが気掛かりでしょうがないせいだ。
大丈夫。
あの人は強い。
鬼を瞬時に倒すことができるんだ。同じ人間だとは思わない方がいい。世の中には私の知らないことがたくさんあるんだな、と再度寝返りをうつ。
ｶﾗｶﾗｶﾗ…
『！！！！』
帰ってきた！！！！！
遠くの方から玄関を開ける音が聞こえて飛び起きた。ガバッと勢い良く起き上がり身なりを治して千寿郎君やお父様に迷惑がかからないようにと足音を立てずに玄関へと向かった。
杏｢む？起きていたのか！｣
口調はそのままだが、声を落として煉獄さんが私に気付いてくれた。
『おかえりなさい！』
杏｢ふふ。ただいま。｣
ニコリと口角を上げて、私の肩にポンと手を乗せてくれた煉獄さん。
無事に帰ってきてくれたことがこんなにも嬉しい。余程安心したのか睡魔がきて目が重くなる。
杏｢心配をかけたみたいだな。｣
『初めての事なので、少し不安でした…』
杏｢大丈夫だ。安心しなさい。｣
と、肩から手を離し煉獄さんは風呂場へと向かっていった。ーー任務の後は風呂に直行するようで、千寿郎君は兄がいつ帰ってきてもいいようにと風呂の準備は欠かしていないことがわかった。
色々覚えることがたくさんあるな、と私も自室へと戻り布団に入った。
目を瞑ると、私が鬼を倒すために斧を持った時のことを思い出した。
ーーあの時、凄まじい怒りが込み上げてきて握っていた柄がぴきぴきと音を立ててヒビが入った。
私ってそんなバカ力だったっけ？
……そして、手から炎が確かに出ているのを見たんだ。その炎が斧の刃を取り巻くように渦を巻いていたのを覚えている。
それは鬼にも見えていたようだし…
炎を思い出すと、煉獄さんの顔が浮かんできた。
煉獄さんはなんで炎を象徴としているんだろう
煉獄さんにとても合っている……。
なんか……炎繋がりで……いい……な……
『スーッ……スーッ……』
知らぬ間に私は眠りについていた。
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シレン(プロフ) - Lastさん» ご指摘ありがとうございます！いやいや、お恥ずかしい！！すぐ治します！！ (2020年11月1日 1時) (
レス) id: 5c1c19fa9a (このIDを非表示/違反報告)
Last(プロフ) - この作品いつも読んでます！！ただいま�，覇�輪刀が日輪等になってましたよ。これからも投稿頑張って下さい！！ (2020年10月31日 23時) (レス) id: 7e2a5ee326 (このIDを非表示/違反報告)
シレン(プロフ) - よるさん» コメントありがとうございます！くっつくまでの過程が大好物です！！ (2020年10月31日 22時) (レス) id: 5c1c19fa9a (このIDを非表示/違反報告)
よる - 焦ったい…大好物です！！！ (2020年10月31日 21時) (レス) id: 857d9d8983 (このIDを非表示/違反報告)
シレン(プロフ) - ましゅさん» コメントありがとうございます！楽しんでいただけるように頑張ります！ (2020年10月30日 14時) (レス) id: 5c1c19fa9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シレン | 作者ホームページ：https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=16108143
作成日時：2020年10月26日 3時
