教えて！煉獄さん！�� ページ11
煉獄side
あの鬼の首の断片は鬼殺隊の刀で、尚且つ剣業の優れた者が斬ったような見事な断片であった。
それをこのか細い腕のどこにそんな力があるのかが疑問に残っていた。
Aを担いだ時に触れた腕などの感触からしても甘露寺のような筋肉があるわけでもない。
杏｢うーーーむ。｣
ーー実に興味深い。
物思いにふけっていると、Aが困ったように俺を眺めていることに気付く。
よもや、黙っていたことが不安にさせてしまったかと話を続ける。
杏｢Aは歳はいくつだ？｣
『あ、私は18になります。』
杏｢俺の一つ下だな！｣
『同じくらいだったんですね』と、ニコリと微笑むA。表情を崩さないものの、その可憐さに少しばかり心がざわついたのを自覚する。
女に免疫がない訳では無い。現に、つい先日まで甘露寺蜜璃という元継子とほぼ毎日顔を合わせていた訳であるし。
ーー派生が異なることがわかり、甘露寺はここから独立したばかりであった。
なんだ、この感覚は？と、考えてみるも答えなど出そうにもなかったためそれについて考えるのを止めることにした。
『あの、千寿郎君の他に家族はいらっしゃるのですか？』
｢父上がいるが、ほぼ自室に籠っていてな。母上は俺が幼少期の頃に亡くなっている。今この屋敷にいるのは煉獄家の3人だけだ。｣
『そうでしたか…』
母上が亡くなっていることを聞いてしゅんとなるA。
杏｢気にする事はない。俺も弟もすでに乗り越えているからな。｣
ーーー父上は……と、脳裏をよぎるがAに伝えることではない。
それを聞いてホッとした表情をみて、俺も安心する。
このAという子は表情豊かで、すぐに顔に現れることがわかった。
鬼に家族を殺された者を今まで何人と対面してきたが、…この子は強い。
悲しみ、苦しみを堪え受け止めようとしているのがわかる。
しかし、自分だけで耐え続けてしまうと いつかどこかでヒビが入り壊れてしまう時が来る。ーーそうならないようにと、支えてあげたくなるような……Aは、そんなことを思わせてくれる子であった。
杏｢さ、そろそろAの部屋を案内しよう。｣
『私の部屋？』
杏｢うむ。広いだけの屋敷だからな。空き部屋はたくさんある。ついてきなさい。｣
立ち上がり、Aが着いてくるのを確認しながら現在の部屋を後にした。
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シレン(プロフ) - Lastさん» ご指摘ありがとうございます！いやいや、お恥ずかしい！！すぐ治します！！ (2020年11月1日 1時) (
レス) id: 5c1c19fa9a (このIDを非表示/違反報告)
Last(プロフ) - この作品いつも読んでます！！ただいま�，覇�輪刀が日輪等になってましたよ。これからも投稿頑張って下さい！！ (2020年10月31日 23時) (レス) id: 7e2a5ee326 (このIDを非表示/違反報告)
シレン(プロフ) - よるさん» コメントありがとうございます！くっつくまでの過程が大好物です！！ (2020年10月31日 22時) (レス) id: 5c1c19fa9a (このIDを非表示/違反報告)
よる - 焦ったい…大好物です！！！ (2020年10月31日 21時) (レス) id: 857d9d8983 (このIDを非表示/違反報告)
シレン(プロフ) - ましゅさん» コメントありがとうございます！楽しんでいただけるように頑張ります！ (2020年10月30日 14時) (レス) id: 5c1c19fa9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シレン | 作者ホームページ：https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=16108143
作成日時：2020年10月26日 3時
