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それから約一年後、高校の卒業式の日。
同じく今日卒業式だという小島くんから、放課後いつもの駅に呼び出された。
駅には少し疲れた様子の小島くん。
『小島くん、卒業おめでとう』
「Aちゃんもおめでとう」
『何か疲れてない？』
「ボタンとか欲しいって言われたからじゃんけん大会したり、写真やらアルバムのメッセージやら色々頼まれて疲れたわ」
『モテますねぇ』
「えぇ思い出になりました」
お互いに卒業アルバムや写真を見せ合っていると、突然シャッター音が聞こえた。
『撮った？』
「うん、あと写真何枚か送ってや」
『良いけど…何で？』
「人助け？」
『え？』
「俺の友達が1年以上元気ないからちょっと助けたろうと思って」
『…それ…』
「うん、まっさん」
何とも言えない気持ちが表情に出ていたようで、小島くんが声をかけてくれる。
「あの時、近くにおられへんからAちゃんの為に離れた方が良いって思ってんて」
『…そんなん…』
「うん、俺も間違ってると思うから怒っといた。ほら、まっさんからの返事。」
先程の私の写真を小島くんが送信したようで返事が来ている。
正門離れろ、距離近いねん
「自分から離れた奴の言うことちゃうやろ」
「今隣にいるの俺やからって送ってみよ」と少し悪い顔をしている小島くんに、釣られて笑ってしまう。
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透(プロフ) - みりんさん» ありがとうございます！これからもゆっくりまったりと、にはなりますが楽しんでいただけますように💫 (2023年2月13日 14時) (
レス) id: 8f642d296a (このIDを非表示/違反報告)
みりん - 全部読ませていただいてます！話の作りが最高で更新楽しみにしています☺︎ (2023年2月12日 0時) (レス) id: 4b4581572e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：透 | 作成日時：2023年1月30日 15時
