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『大丈夫？電話辛くない？』
「大丈夫。Aちゃんの声聞けたから元気になって来た。」
『なら良いんやけど。ご飯は？』
「んー、家にあんま物なくて適当に食べてる」
風邪の時こそ栄養のあるものを食べなければ。
『今から晶哉くんち行って良い？』
「え、あかんよ。うつったらどうすんの。」
『ええよ』
「あかん、絶対にあかん」
『…じゃあ預かってるプリント渡しに行くだけ』
「それもいつでもええねんけどなぁ」
『渡しとくって約束したから絶対持って行く』
晶哉くんからの返事を待たずに家を出る準備をする。
途中のスーパーでいくつか買い物をする。
晶哉くんからはドアポストに入れてな、と連絡が来ていたが知らない。
晶哉くんの家に着いてメッセージを入れる。
Aポストに入らんからドア開けて欲しい
そんな大きいプリントないだろ、と自分で突っ込みたくなる。
ガチャッという音と共にドアが少しだけ開く。
「…Aちゃん？」
少し申し訳ない気持ちになったが、思い切って強引にドアを開く。
「え、Aちゃん！？」
『お邪魔します』
「ちょっ、あかんって！」
『もう家入っちゃったもん』
「何してんの…」
『…無理に入ってごめん。でも晶哉くんばっかりズルいって思って。』
「え？」
『私がちょっと不安に思ってただけで会いに来てくれたり』
「あれは…」
『…王子様みたいやってんもん』
晶哉くんは諦めたようにリビングの方へ歩いていく。
…怒らせたかな。
でもせっかく来たからには、とキッチンに立つ。
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透(プロフ) - みりんさん» ありがとうございます！これからもゆっくりまったりと、にはなりますが楽しんでいただけますように💫 (2023年2月13日 14時) (
レス) id: 8f642d296a (このIDを非表示/違反報告)
みりん - 全部読ませていただいてます！話の作りが最高で更新楽しみにしています☺︎ (2023年2月12日 0時) (レス) id: 4b4581572e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：透 | 作成日時：2023年1月30日 15時
