こんにちは、恋歌。 Ⅱ (ページ38)

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無事パーティ用のプレゼントは購入できた。

他のお店も見ているとショーウィンドウに並べられたクリスマスオブジェが目に入った。

ソリに乗るサンタ、それを引くトナカイ、沢山のプレゼントが入っているであろう袋。

そして包装されたプレゼント。

『…プレゼントって中が見えへんからワクワクするんよなぁ』

「あぁ、確かに。何やろーって開けるまでの感じが良いよな。」

きっと後ろを少し見上げればすぐに彼がいるんだろうというくらい間近で声がする。

振り向いたりはしないけど。

「そろそろ帰ろ」

駅に向けて歩き始めたが、先程よりも人が増えている気がする。

人を避けようとした時、彼との距離ができてしまい一瞬見失いそうになった。

『晶哉！』

思わず彼の袖を掴む。

「あ、ごめん！…歩くの早かったな」

『ううん、大丈夫。人多くて逸れそうになっただけ。』

掴んだ手をそのままに晶哉の横顔に目をやる。

…照れてるのかな、可愛いなとマジマジと見てしまう。

このまま時間が止まればいいのに。

そんな視線に気付いたのか、彼もこちらを向いて「何やねん」とはにかんだ。

『何でもない』と私も笑顔を返した。

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