こんにちは、恋歌。 Ⅱ (ページ34)

今日:8 hit、昨日:18 hit、合計:40,348 hit

▽ ページ34

.

ベッドに下ろされて彼はその横に寝っ転がる。

『…ごめんなさい』

「え？何が？」

『疲れてるのにこんなことして』

今更ながら自分の行動を反省して布団に潜り込む。

「なぁんや、そんなことか。あー、じゃあお詫びにちゃんとこっち向いて。」

布団から顔を出して言われるがままに健くんの方を向く。

「俺もごめんな。忙しいからってなかなか会う時間作れんくて。」

『ううん、仕方ないってわかってる』

「わからんで良い。もっとワガママ言うて。その代わり、今日みたいなのは禁止な。」

『…やっぱり急に来て迷惑やった？』

「違う、夜あんなとこに女の子一人でおるのがあかんの。そういう時は俺に来いって言うこと。あー、あとうちの鍵渡しとくから何かあったら家におって。」

『でも健くん仕事で疲れてるやろ？』

「そんなこと気にすんなって。俺からもちゃんと連絡するから、な？」

『…たまにで良いからこうやって話したい』

「わかった。他には？」

『…今日ぎゅーして寝たい』

すぐにハグをしてくれる。

「他は？」

『んー』

大好きな匂いに包まれている安心感から眠たくなって来た。

「もう眠いな、明日休みやしゆっくり寝よか」

『うん…おやすみ…』

スッと夢の世界に引き込まれる。

「…A卒業したら一緒に住もな」

.