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嫌な夢を見た。
時計を見るとまだ2時間程しか眠っていない。
こんなにもリアルな夢を見たのは初めてかも知れない。
気持ちを落ち着かせようと冷蔵庫から水を取り出し一気に飲み干す。
こんなのあいつのせいだ。
高校の同級生で卒業式の辺りから付き合い始めた大晴。
きっかけなんて忘れてしまったけれど、いつも同じグループでふざけていた中の一人だった。
だからすぐに別れてしまうだろうと思っていたが2年半も続いている。
しかし最近の彼はどうも怪しい。
女の勘なんて大層なものではないが、長く一緒にいるせいで気付きたくなくても気付いてしまうのだ。
『はぁ…』
一人ぼっちの部屋に大きな溜め息が広がる。
ベッドに入るがなかなか寝付けない。
あぁ、早く寝てしまいたいのに…
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作者名：透 | 作成日時：2022年12月5日 4時
