REAL _最初で最後の恋_ 2

ＡＦＴＥＲ _∞_ ページ13

ハウスの事はカズハさんとマイさんに任せることにして

そこで私は初めて

ハウスのみんなに私の恋の話をした

えぇーーーっっ‼!

これは優輝以外のみんなの反応で

だから私はぷっと笑ってしまった

だって

カズハさんも
マイさんも
セイコもサナエも
みーんな同じ顔して同じ驚き方するんだもん

笑っちゃうよそんな一体感…

"じゃあ俺からもぶっ飛び発言します"

私と同じように笑ってた優輝がはいはーいって手を上げて

"俺。2回失恋しました" そう笑った


そしてまたみんなの えーーっっ‼(笑)


それでもカズハさんはのんびりと『青春ね〜』って言うから

マイさんが『カズハさん事の重大さ分かってないでしょ？』そう言って突っ込んで

だから

今度はみんなでいっしょに笑った



ここの人達の事は心から信頼してるから

どうしても健二郎との事。
きっちりと報告しておきたかったけど

こんなに柔軟性がある人達だったとは…(笑)


「今までお世話になりました」

ペコリと頭を下げてみんなを見たら
また泣きそうになって

でも誤魔化した私をサナエとセイコがギュッと抱き締めてくれた


幸せになるんだよ〜？ サナエの言葉。

そして。グスグス… セイコの泣き声

私はそんなふたりを思いっきり抱き返して


そろそろ行こっか…

そんな優輝の言葉で
いくつかの荷物を車に押し込んだ


空港までのナビゲーター役を買ってくれた優輝は

空港までの車の中でそっと

『今度こそ幸せになれよ…』そう言った


ありがとうとか
ゴメンねとか
優輝もね…とか

色んな事言おうと思ったけど何も言わなかった

ただ。
私は小さく "うん"。って答えた

優輝なら全部解ってくれる気がした


そして

たどり着いた空港

出発まではあと1時間と少し＿


だから私は最後の福岡の空を思いっきり見上げた


"今から福岡発ちます。" _

そんな1本のLineだけ健二郎に飛ばして

思いっきり福岡の空気を吸い込んだ


今日。

夏の終わり。秋まではまだ少しだけ遠い時期_


私は

福岡を出て東京へ

…健二郎の元へと旅立つ…



「これからが大変なんだろうな」

それは最後の空を見上げて呟いた1言


いくつかの荷物と共に抱えた大きな覚悟


_幸せになる覚悟_


だってそこには容赦ない涙と幸せが待っているハズだから…


「幸せになるぞ!」

小さく叫んだバックのポケットの中


_いつもんとこまで迎え行く_


そんな返信はまだ私に気づかれないまま
携帯をそっとチカチカとさせていた

番外編。 _健二郎side_→←東京 _未来予想図_

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