決断した冬 _O.R.I.O.N_ ページ20
『最近どうかしたの？…様子が変だよ』
優輝が戸惑いながら聴いたのは12月の終わり
私の中で少しだけ変化があった月
…夢の中で健二郎と会った……
それだけの事が私に大きく大きく影響を与えていた
夢の中で私は健二郎の右の手をギュッと握ってた
夢の中で私は健二郎と笑ってた
夢の中で私は
健二郎と…幸せに過ごしていた……
_夢。_
それは人が聴けば鼻で笑ってしまう些細なコト…
それでも
その時の私にとって健二郎の夢は
心を大きく大きく左右してしまうモノ…だった。
季節は冬。
まだクリスマスからニューイヤーに掛けてのイルミネーションがアチラコチラに灯る時期_
…たまらない程に健二郎に逢いたくなった……
その気持ちは私の中で大きく大きく膨らんで
だから私は優輝の前なのに留まることなく涙が流れた
逢いたい
逢いたい
…健二郎に逢いたい……
そんな思いが溢れて止まらなくなって
しがみつく優輝の優しさに健二郎を求めた私に
『何を必死に隠しているのかわからないけど…好きに動いたらいいよ…』
優輝はそう言って
健二郎とおんなじように困ったように笑った
冬の空は何処までも澄んで
それでいて星は綺麗に輝いて
だから私は健二郎に逢いに行こうと心に決めた
先なんか何も見えなかった
未来なんか何も見えなかった
それでもたった1つの真実だけが見えていた
冬の夜空に輝いて存在を放つオリオンのように
胸の中で確実に光る思い
それだけが確実に胸の中に光ってた
それは
私にはやっぱり健二郎が必要なんだっていう想いと
そして
…今もまだ健二郎を想っているという事実……
聴けずなままの健二郎の答えが欲しくて
健二郎に触れてほしくて触れたくて
何もわからないからこそ掴みたかった
…私
健二郎に逢いに行こう……
怖がる気持ちを脱いで健二郎に真っ直ぐに向き合おう…
そしてそこで確かめよう
"…健二郎は今でも私を愛してくれますか…？ "
その答えが例えＮＯだとしても
何も見えないよりずっとずっといいって思った22歳、冬。
冬の寒さに負けないくらいの熱情が心の中で暴れるように
いつまでも
いつまでも蠢いていた
冬の空気の中で __Powder-Snow__→←雨の中。21歳
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梨香(プロフ) - にゃりんさん» あと。楽しんでくれて本当にありがとう…この作品は私にとってSpecialなので褒めてもらえるとホッとするよ (2019年8月28日 18時) (
レス) id: 64c500100f (このIDを非表示/違反報告)
梨香(プロフ) - にゃりんさん» いひひ。最後はどーなるのかなぁ（笑）…女の子が夢中で健二郎を好きなコトと情景がいい塩梅に描けてたら嬉しいな…☆ (2019年8月28日 17時) (レス) id: 64c500100f (このIDを非表示/違反報告)
にゃりん(プロフ) - 梨香さん» なんかね、恋愛に純粋だった頃を思い出すね。にゃりんぐらいおばちゃまになってから読むと心が洗われるね(笑) 日記っぽく書いてるから余計かな〜。終わりは日記調じゃない方がよりリアルかも！ なーんて偉そうに言ってみたけど、つまりは楽しく読んでます(爆) (2019年8月28日 17時) (レス) id: 71dba2f90e (このIDを非表示/違反報告)
梨香(プロフ) - にゃりんさん» にゃーちゃんだからこそ聴きたい！この作品どんな？ (2019年8月28日 12時) (レス) id: 64c500100f (このIDを非表示/違反報告)
にゃりん(プロフ) - 梨香さん» なるほどね〜♪等身大のお話だからリアルなんだね！！それを踏まえてもう一度読みなおそーっと(笑) (2019年8月28日 12時) (レス) id: 71dba2f90e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梨香 | 作成日時：2019年8月27日 11時
