第2話 ページ4
「…すごい汗ですけど、大丈夫ですか」
「あぁ…気にしないでくれ…
すこし…ゴニョゴニョ…」
「…ごめんなさい、聞こえないです」
「…女の子と耐性がないんだよ
悪いが、もう少し離れてくれないか…」
「…あっ、そういうことですか
失礼しました…」
なんだ、女の子に耐性がないのか
困ったものだなぁ…軍人なのに女が苦手とは…
男の人は大きな扉の前に来るとこの中に指揮官がいるから
詳しくはその人に聞いてくれ、じゃ!
そう言って足早にその場を去っていった
なんだか申し訳ないことをしたな…
ドアを少しためらって、こんこんとノックする
すると、中から入れと声がした
答えて、中へと入る
「…失礼します、今日から復帰致しました
立花Aです
寮への部屋の手配ありがとうございました」
「…あぁ…どうだね、久しぶりの外は」
「…えぇ、気持ちがよい晴天で…
早速ですが、私が配属される隊についてお聞きしたいです
それと…5年経った今、何故私は軍に戻れるんですか…?」
「…君がやらかした、5年前
あれは君が暴走した結果、投獄された
しかし、その暴走した力を借りなくてはいけないほど
平和な時が過ぎようとしている」
「…と言いますと…」
「一回全滅を確認されたはずだったんだが
漏れがあったそうでな…
ゾンビがまた各町を占領し始めた」
「え…」
信じがたいことだった、思わず息をのむ
だって、あの時すべては終わったと思っていたんだ
あれで、全部…
「…立花A、君が配属される隊は「特別隊」だ」
「…特別隊…?」
「特殊な現場のみに配属される戦闘のプロといってもいいだろう
お前はそれの4番隊だ」
「よっ4番隊…?
待ってください、私はこれでも
元特殊隊1番隊に配属されていました!
数字が大きければ成績も評価される
私は、1番隊に配属されるべきでは!」
「…できない、それにお前は5年も地下にいた
体も十分になまっているのではないか?」
「…っ…」
「それに、投獄された身で5年もブランクがあるお前に
1番隊は向かない、皆と協議して決めたことだ」
「…分かり…ました…
特別隊4番隊ですね
部屋はどこですか」
「二階の204室だ」
「ありがとうございます、では失礼いたします」
「…君のことは先代から聞いている
とても優秀だったことも聞いている
だが、君の感覚が戻って
いい成績を収めてくれれば昇格の可能性もある」
「…了解しました」
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