5日目ー夜ー ページ17
全て警察に監視されている状態での生活
・・・だいぶ精神にくるものがある
こんなの人狼以前にストレスで発狂して死にそうだ
それに今夜狙われるのは―――
「・・・夜の会議を始めよう」
P-Pがそう言った瞬間、私たち以外の動きが止まる
昼間、一つの輪になったのが間違いだった
会議が終わった瞬間、中心にいたP-Pが警察に呼び出されていた
「会議を始めよう」
この一言で会議スタートの合図だ
「あ、そういえばな」
「何？レトルトさん」
「この前から気になってたんやけど、複数でまとまって相談すんのなしにしない？」
レトルトの意見に数人の女子が息を飲むのがわかる
「それは僕も思ってた」
「俺も」
「会議の意味ないしね」
確かにそうだ
折角会議をしても、数人が結託してしまえばその会議の結果とは違う人を殺してしまうことになる
結局自分たちの思い通り、というわけだ
「今後会議で決まった人以外に投票はしない・・・これが守れないなら投票時以外は携帯は没収。これでどう？」
「P-Pが言うなら・・・」
「それが公平だな」
「それでいいよ」
P-Pの意見に一部の女子以外は賛同する
でも
それは即ち今日からは自分たちで投票する人を決めなければいけない
今まではなんだかんだでこの会議で明確な犠牲者が決まったことはなかった
・・・ある意味一部の結託していた女子に助けられていたのかもしれない
しかしこれで一部の女子から狙われていた私は助かった・・・の？
「・・・でも、どうするの」
一人がそう言った瞬間、どよめき始める
「お、俺は人狼じゃないからな！」
「私だって違うわよ！」
「お前じゃないのか安谷！？お前は中川と仲が良かったからな！」
「んなわけないだろ！中川とも仲良くねえよ！」
「安谷、お前・・・！」
昼の会議で投票された中川が安谷の胸ぐらを掴む
確かにこの2人は普段から一緒にいたのに
全部、このゲームのせいなんだ・・・
「いつからお前なんかと友達だと思ってたんだよ」
「・・・・・・」
中川が安谷の胸ぐらから手を離す
そして逃げるように体育館から走り去っていく中川
「P-P」
「何？」
「今日の投票は俺に入れろ」
「えっ」
さっきとは態度が打って変わった安谷
・・・何があったのだろうか
「今日の投票は俺に入れろ」
そう言ってスマホをP-Pに渡して、体育館を出て行った
【5日目 投票終了】
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loss - 途中でヒロインの苗字が黒瀬から黒崎になっていた事が気になりました。それ以外は考えられていてとても面白かったです。 (2016年11月28日 22時) (
レス) id: 7b543e43b5 (このIDを非表示/違反報告)
毒舌#珈琲 - 最後凄い感動して泣きかけてしまいました…！文才ありすぎて羨ましいです！いい小説をありがとうございます！ (2016年4月6日 16時) (レス) id: cd366d9e79 (このIDを非表示/違反報告)
桂碼(プロフ) - すごく感動しました。楽しませていただきありがとうございます(*´∇｀*) (2016年4月4日 16時) (レス) id: ccc617bd03 (このIDを非表示/違反報告)
あらん - すごく感動しました...T^T (2016年4月1日 3時) (レス) id: 0334f1c679 (このIDを非表示/違反報告)
みなっち - 最後泣けました…。この作品良かったです。 (2016年2月22日 1時) (レス) id: 67986d2bd6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零紅、ミネラリン | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kaho01171/
作成日時：2015年3月30日 23時
