33話 ページ35
Noside
ジェイ「おや、リドルさんのお知り合いでしたか。」
威圧的なリドルに微動だにせず、ジェイドはニッコリと笑う。
リドル「彼のことについては、キミももう知っているだろう。」
リドルはAを背中に隠し、ジェイドに敵意を向ける。
誰が流したのかは不明だが、Aが死の島の獣人という情報は、NRCに瞬く間に広がったのだ。
リドルはその事で警戒していた。
無論、ジェイドもその事は寮内で話題になっていたので知っていた。
ジェイ「なんのことでしょうか?」
白々しくはぐらかすジェイドにリドルは言い返そうとしたが、何者かの声によってそれは遮られた。
フロ「ジェイド〜、飯食いに行こ…あーーー!!!金魚ちゃん!!!」
声の主はジェイドの片割れであるフロイドだった。
気だるげだったフロイドは、リドルを見てパァッと顔に花を咲かせた。
Aはジェイドにそっくりなフロイドを見て、わあ、と声を漏らす。
どっちも大きいなぁ。
リドルはフロイドの声に顔を顰め、一歩後ろに引き下がる。
リドル「…フロイド、ボクのことを金魚と呼ぶなと何度言ったら」
フロ「ねーねー金魚ちゃんもこれからご飯?」
聞く耳を持たないフロイドは、上からリドルを覗き込んで反応を楽しんでいる。
ふと視界の端に映ったAに興味を示したようで、フロイドはリドルをそっちのけでAに話しかける。
フロ「こっちのちっせぇのは……あー!!!もしかしてアズールが欲しがってた稚魚ちゃんってこれぇ?」
ちっせぇ〜!とフロイドはAの頭をわしゃわしゃとする。
Aは状況がよく掴めないが、頭をわしゃわしゃとされるのが嬉しかったのか、猫のように喉を鳴らす。
リドルはフロイドの手を払い、Aを自分の方へ引っ張る。
リドル「やっぱり、アズールは何か企んでいるようだね。残念だけど、この子はボクの管轄だ。キミたちの好き勝手にはさせないよ。」
リドルは双子をひと睨みした後、行こう。とAを連れて食堂へと足を進めた。
フロ「あ〜あ、連れてかれちゃった〜。金魚ちゃんって独占欲強いねぇ?」
ジェイ「どうやら警戒されているみたいですね。これからは慎重に行きましょう。」
2匹のウツボが不敵に笑った。
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乱無(プロフ) - 初コメ失礼します!! ほんとに僕にあった作品で最高に好きです! リクエストでジェイドさんとの絡みがみたいです!! 採用していただけたらなと思ってます! 迷惑でしたら無視をしていただいて大丈夫です!! 楽しみにしてます!! (8月21日 23時) (レス) @page39 id: 565cbb1531 (このIDを非表示/違反報告)
まあ(プロフ) - 初コメ失礼します!!夢主くんのサイコパスさと、あどけのない可愛さが最高に好きです。すぐに殺そうとするとこが尚良き。大好物です、デヘヘ 「一緒に遊ぼう!」とか言いながら武器振り回して追いかける夢主くんとキャラが観たい。 続き楽しみに待ってます! (8月20日 23時) (レス) id: b26d36307f (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 初コメ失礼します!25話目の文章が抜けています。こちら側の不具合かもしれませんが、念の為確認お願いします…! (2023年3月14日 21時) (レス) @page27 id: 1aec65c647 (このIDを非表示/違反報告)
トマトマヨトマメトマト(プロフ) - さにかんさん» 申し訳ございません、pixivにてこの作品を出す予定はないので、控えていただけると幸いです。 (2023年3月12日 17時) (レス) id: a96fc2539f (このIDを非表示/違反報告)
死音心音2.0(プロフ) - 設定が斬新でとても面白いです!ただ一瞬、「闇落ちしたマイメロ」って単語が頭をよぎってしまった……続き楽しみにしてます!応援してます! (2023年3月10日 12時) (レス) @page20 id: 9991bd595c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:トマトマヨトマメトマト | 作成日時:2023年3月8日 7時