32話 ページ34
Aside
午前の授業が全部終わって、お昼休みになった。
『じゃあ、僕は寮長さんのところへ行ってくるね。』
デュ「ああ、またな。」
エース「気を付けてなー。」
皆に手を振って、2年生の教室のところへ向かう。
『あ、あれ…こっち…いや、あっち……?』
廊下の真ん中で立ち往生する。
そういえば僕、2年生の教室知らなかった…。
「なあ!こんな所で何してんだ?大丈夫か?」
僕がどうしようかと頭を抱えていると、親切な人が声を掛けてくれた。
その人は頭にターバンを巻いていて、とても綺麗な赤い目をキラキラとさせていた。
「…………。」
横には赤いパーカーをブレザーの中に着て、サラサラの黒髪を編み込んでいる人が立っている。
こっちを凄い警戒しているみたい。
『あ、ごめんなさい。2年E組に行きたいんですけど、道がわからなくて…』
僕も横目でパーカーの人を確認しながら、武器に手が届く位置へ手を移動させる。
カリム「お前新入生か!オレはカリム!こっちはジャミルだ!よかったらオレたちが連れてってやるよ!」
ジャミ「!…待て、カリム。2年生の教室ならこの階段を上に昇って右だ。すまないが、俺たちは生憎急いでいてな。」
カリム「?オレら急ぐようなことむぐぐっ…!?」
カリム先輩の口を塞いで、それじゃ。とジャミル先輩は足を進めた。
『えっと、ありがとうございました!』
あの人、カリム先輩を守るような体制でいたから、もしかしたら従者さんかな?
カリム先輩も高そうな物を沢山身につけていた。
2人に背を向けて、僕も急ぎ足で2年生の教室へ向かう。
2年生の教室が並ぶ廊下に辿り着き、教室の看板を見ながら前へ進む。
お昼休みだからか、廊下にはワラワラと沢山の人がいた。
背伸びをしながら周りを見渡していると、誰かとぶつかってしまった。
『わわ、ごめんなさい。えっと、大丈夫ですか?』
見上げると、僕の首が取れそうなくらいとても大きな人だった。
「ええ、大丈夫ですよ。…おや、貴方は…」
その人はそう言ったっきり、ジーッと僕の顔を見て動かなくなった。
『?』
しばらく背の高い人と見つめ合っていると、ふと肩を叩かれた。
視線をそちらに移すと、寮長さんが不機嫌そうに立っていた。
リドル「やあジェイド。うちの寮生に何か用かい?」
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乱無(プロフ) - 初コメ失礼します!! ほんとに僕にあった作品で最高に好きです! リクエストでジェイドさんとの絡みがみたいです!! 採用していただけたらなと思ってます! 迷惑でしたら無視をしていただいて大丈夫です!! 楽しみにしてます!! (8月21日 23時) (レス) @page39 id: 565cbb1531 (このIDを非表示/違反報告)
まあ(プロフ) - 初コメ失礼します!!夢主くんのサイコパスさと、あどけのない可愛さが最高に好きです。すぐに殺そうとするとこが尚良き。大好物です、デヘヘ 「一緒に遊ぼう!」とか言いながら武器振り回して追いかける夢主くんとキャラが観たい。 続き楽しみに待ってます! (8月20日 23時) (レス) id: b26d36307f (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 初コメ失礼します!25話目の文章が抜けています。こちら側の不具合かもしれませんが、念の為確認お願いします…! (2023年3月14日 21時) (レス) @page27 id: 1aec65c647 (このIDを非表示/違反報告)
トマトマヨトマメトマト(プロフ) - さにかんさん» 申し訳ございません、pixivにてこの作品を出す予定はないので、控えていただけると幸いです。 (2023年3月12日 17時) (レス) id: a96fc2539f (このIDを非表示/違反報告)
死音心音2.0(プロフ) - 設定が斬新でとても面白いです!ただ一瞬、「闇落ちしたマイメロ」って単語が頭をよぎってしまった……続き楽しみにしてます!応援してます! (2023年3月10日 12時) (レス) @page20 id: 9991bd595c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:トマトマヨトマメトマト | 作成日時:2023年3月8日 7時