平和主義の殺人鬼【ツイステ】【男主】

24話 ページ26

Noside




たくさんの生徒が登校するために通るメインストリートでは、様々な噂が流れていた。







＿＿＿おい、エースのやつ、寮長のタルト食って首はねられたんだってよ。


＿＿＿だから朝からリドルの機嫌悪かったのか。








＿＿＿あの魔物と魔法使えない奴、正式に生徒になったらしいぜ？



＿＿＿マジ？不正入学？







＿＿＿ハーツラビュル寮のうさぎの獣人、死の島出身らしいぜ。




＿＿＿こわ！殺されんじゃねぇの？










＿＿＿おい、噂をすれば……







ｸﾞﾘ「おうおう、どけどけ〜い。今日からナイトレイブンカレッジの生徒であるオレ様のお通りなんだゾ！」



メインストリートを歩く5人に、一気に視線が注がれる。


グリムは特に気にすることなく、ドシドシと二足歩行で歩く。


ｸﾞﾘ「見ろこの首輪を。オマエのダッセー首輪と違ってめっちゃキマッてるんだゾ！」



グリムは隣を歩くエースを小馬鹿にしながら、首に着いた魔法石をさする。



ｸﾞﾘ「しかもオマエ、今は魔法がつかえないんだろ？今日は1日雑用係として学校の掃除でもしてたらいいんだゾ。にゃっはー！いい気分！」



これ見よがしと煽り、グリムは四足歩行で前へ出る。


ユウ「こらこら、可哀想だよ。」


そう言いつつも、ユウも顔が笑っている。


ｴｰｽ「ぐぬ〜〜〜！お前、オレが魔法使えるようになった時覚えてろよ！」


エースが悔しそうに顔を顰める。


『また殺し合いするの〜？もう、次そんなことしたら僕が殺すからね！』


ｴｰｽ「なんでお前には殺しの概念しかねぇんだよ！！こえーわ！！！！」


キレッキレに突っ込むエースに、ユウは少なからず同意する。


この子、ちょっと変わってるな…。



ﾃﾞｭ「昨日学園長から騒ぎは起こすなと言われたばかりだろう……。」



デュースの言葉に、Aはうんうんと頷く。



ﾃﾞｭ「とにかく、魔法が封じられたままでは授業もろくに受けられない。ローズハート寮長に謝って外してもらったらどうだ？」



ｴｰｽ「くそ〜。超納得いかねぇ〜！！」



ｸﾞﾘ「まだ授業が始まるまで時間があるしオレ様、別の寮も興味あるんだゾ。」


グリムの言葉に、Aは懐中時計を取り出して時間を確かめる。



『うんうん！僕もみんなに寮を見てほしいな！』


ｸﾞﾘ「エースが謝りに行くついでに見学してやろう！」



お〜！とグリムとAは一足先を走る。




ｴｰｽ「見世物じゃねーぞ！ちくしょー！」

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