10話 ページ12
リドルside
新入生歓迎会の時間、ボクはA・ラビレスから死の島、もとい殺戮の国について、詳しく聞いた。
最初は、開いた口が塞がらなかった。
法律で殺人が認められている国だって…?
有り得ない!!そんな国があっていいのか…!!?
そして人が死ぬのは日常茶飯事で、
いつも煙が上がっていると聞いた。
そんな国で生活をしていたなんて、信じられない…。
彼は、さぞ辛かっただろう……。
『それでそれで、ミドルスクールの頃の運動会で、銃撃戦があったんですけど、僕が見事に勝ち取りました〜!』
前言撤回。
イェーイ!とダブルピースをする彼を見て、頭を抑える。
それもそうか…。
生まれた頃から死が身近にあるのなら、それが当たり前なんだ。
ひとつ、深呼吸をする。
リドル「…A、よくお聞き。」
『は、はいっ…!』
彼の両手を掴んで、強く言い聞かせる。
リドル「この学園…いや、これからは、決して人を殺めてはいけないよ。」
『そ、外の世界で殺人が禁止されていることくらい分かってますよ!』
『……でも、バレなきゃ大丈夫ですよね?』
リドル「ダメに決まっているだろう!!!」
これは、かなり骨が折れそうだ…。
だが、ボクが必ず彼を"正して"みせる。
お母様がボクにそうなさったように、
ボクも彼にルールを与えなければならない。
リドル「いいかい?これからは、ボクの言うことをきちんと聞くように。ルール違反は、おわかりだね?」
『はい!寮長さん!首を洗って待ってます!』
はねられる気満々じゃないか……。
『そもそも僕、平和主義者なんで!だから、あの島から出れて、とても嬉しいんです!』
ニコニコと言う彼に、少し心が和らぐ。
やっぱり彼にとって死の島は、とても窮屈だったのだろう。
だが、平和主義者とは掛け離れているような…?
『だからもし、平和を乱す者がいたら、僕も首をはねますね!』
リドル「うん…って、それ本当にはねる気だろう!!?」
何処から取り出したのか分からない、小さめのナタを振り回すA。
リドル「こ、こら!危ないだろう!!?いいかい!?武器を持つのは禁止だ!!」
『手榴弾は武器ですか?おもちゃですか?』
リドル「武器!!!!!」
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乱無(プロフ) - 初コメ失礼します!! ほんとに僕にあった作品で最高に好きです! リクエストでジェイドさんとの絡みがみたいです!! 採用していただけたらなと思ってます! 迷惑でしたら無視をしていただいて大丈夫です!! 楽しみにしてます!! (8月21日 23時) (レス) @page39 id: 565cbb1531 (このIDを非表示/違反報告)
まあ(プロフ) - 初コメ失礼します!!夢主くんのサイコパスさと、あどけのない可愛さが最高に好きです。すぐに殺そうとするとこが尚良き。大好物です、デヘヘ 「一緒に遊ぼう!」とか言いながら武器振り回して追いかける夢主くんとキャラが観たい。 続き楽しみに待ってます! (8月20日 23時) (レス) id: b26d36307f (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 初コメ失礼します!25話目の文章が抜けています。こちら側の不具合かもしれませんが、念の為確認お願いします…! (2023年3月14日 21時) (レス) @page27 id: 1aec65c647 (このIDを非表示/違反報告)
トマトマヨトマメトマト(プロフ) - さにかんさん» 申し訳ございません、pixivにてこの作品を出す予定はないので、控えていただけると幸いです。 (2023年3月12日 17時) (レス) id: a96fc2539f (このIDを非表示/違反報告)
死音心音2.0(プロフ) - 設定が斬新でとても面白いです!ただ一瞬、「闇落ちしたマイメロ」って単語が頭をよぎってしまった……続き楽しみにしてます!応援してます! (2023年3月10日 12時) (レス) @page20 id: 9991bd595c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:トマトマヨトマメトマト | 作成日時:2023年3月8日 7時