企画部の華 ページ13
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振り向くと
「あっ、やだ!いきなりごめんなさい!
見かけない方がいたからつい…!」
と、
とても可愛らしいお顔に桜餅を連想させるような髪色の女性。
歳は同じくらいか、少し下に見える。
「…君が不死川の新しい秘書か?」
隣の黒髪ですらっとした男性に聞かれる。
伊黒部長、と言われていたか。
『はい、本日から営業部で秘書をしております、
星川Aと申します。』
立ち上がって一礼し、挨拶をする。
「企画部の伊黒だ。」
こちらは秘書の甘露寺。よろしく頼む。
と自己紹介をしてくれる伊黒部長と、
隣でにこにこ微笑んでいる甘露寺さん。
え、あの悪魔とは天と地の差ですね?
そんなことを思っていると、私の社用携帯が鳴る。
不死川部長
ディスプレイに表示されたその名前。
げ、という顔をなんとか抑え
2人に失礼します、と断りを入れて電話に出た。
『お疲れ様でございます、星川です。』
「スタ〇」
それだけ言って切れた電話。
………………………(怒)。
.
『…部長に呼ばれたのでお先に失礼致します。』
2人に笑顔を浮かべて去ろうとする。
大変ねえ、とか君も苦労するな、とか
憐れむような言葉をくれたがどうかしたのか。
私の額に青筋でも浮かんでいたのだろうか。
まぁいい。ひとまずスタ〇だ。
私は半分近く残っている日替わり定食に
心の中で詫びを入れて食堂を後にした。
現在、12:40。
なるほど、彼は昼休憩は40分しかくれないらしい。
『…スタ〇、会社の中に出来ないかしら。』
私はカツカツとヒールを鳴らしながら
エントランスを出ていくのだった。
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今更ですが、“登場人物”の項を追加致しました。
なんかギャグのような紹介の仕方になってしまいました。
ぜひご覧くださいませ!
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澪 - きゃーー!甘々でしたね!キュンキュンするわ〜!! (2022年6月19日 21時) (レス) @page38 id: 4f2d722dc2 (このIDを非表示/違反報告)
衣世(プロフ) - 気付くの遅れましたぁぁぁ😭実弥の誕生日小説、嬉しすぎます💚甘過ぎてもう叫びまくりましたー😆💚💚おはぎ食べたくなりました🍵😌 (2021年11月30日 17時) (レス) @page38 id: 1ea4fe96cf (このIDを非表示/違反報告)
まっひー - あさひゆうひさんにひよさん!お二人共夢小説書いていらっしゃる方じゃないですか!ありがとうございまぁぁぁぁす!!! (2021年11月30日 16時) (レス) @page38 id: d24aae8d9d (このIDを非表示/違反報告)
あさひゆうひ(プロフ) - 番外編ありがとうございます!!!もう書いてくれないかもなーなんて思ってたからめちゃくちゃ嬉しい!!!そして、私もストッキングでにやつきました。笑 (2021年11月29日 21時) (レス) id: 9c7376e839 (このIDを非表示/違反報告)
ひよ(プロフ) - すみません小躍りどころか本気で踊りました…!! まさかの不死川部長の続きが頂けるとは…!! 相変わらずのイタズラぶりに歓喜しております、本当にご馳走さまでした!!(合掌) (2021年11月29日 19時) (レス) id: a2712468ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:唯梨 | 作成日時:2021年3月26日 19時