四角い口の後輩くん

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咄嗟に手を離してしまった




？「あ！やっぱり！久しぶりだね」




そう言って可愛い笑窪を作って笑うこの人は私のずっと好きだった人





「こんにちは、 ホソク先輩」



手を離してしまったからなのか

何にもわからないこの状況が気まずいからなのかテヒョンくんが私の方を見てる





HS「ん？あ！もしかして彼氏さん？？」


かっこいいね〜〜なんて言ってる


ああ、気まずいものすごく




TH「そうです」


「いや真顔で嘘つかないで」(


TH「えへ」


　


可愛いけど可愛くねえから！！！


HS「久々に見かけたから声かけちゃった笑
お邪魔みたいだから失礼するね！また遊ぼうね〜〜！」




ああ、やっぱりあの笑顔好きだなあ



「はい！また今度！」


今日朝早く起きてよかった


いつもより可愛くなれてるはずの時に会えてよかった




少しでも好きだった人には可愛く写っていたい




TH「 … 好きな人ですか？」



ホソク先輩がいなくなった後また手を握ろうとしながら聞いてきた



でも今はその手を握ることはできなかった



「ううん、好きだった人」


TH「絶対今も好きじゃん」









「あの人、 彼女いるの」





そんなの諦めるしかないじゃん？


ホソク先輩はバイト先の先輩ですごく優しくしてくれた

上がりが一緒だったらその後ご飯に行ったりもしたしバイトが被ってなくても会っていたりした





そんなことしてたら好きになっちゃうなんて自然のことだと思わない？


それに少し甘い雰囲気になったんじゃないかなって思う時もあったけどそう思ってたのは私だけだったみたい





「たまたまSNSで名前検索してみたら出てきてさ、見てみたらすごく仲良さそうに彼女さんと笑ってる写真があったの」



#にこれからもよろしくとか書いちゃっててさ、付き合ってるに決まってるじゃん？



「まあ！でも今は好きじゃないよ？」


本当だよって付け加えてみたけど


TH「じゃあなんで手を離したんですか」




そんなこと言われたらどうしようもできないよ

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