第192話 お姫様抱っこ ページ10
グッモーニン！ 朝イチで修行をして元気いっぱいなユキちゃんだよ！
【おまえ、六道骸たちから気力を吸い取ってるだろ】
失礼な！
「……ユキさん、こんなに強かったっけ」
「……アルコバレーノの呪いがなくなり、雪の者でなくなったからでしょう」
「……それにしても強すぎらろ」
「……修行ってこんなにハードだったかな」
「……指の一本も動かせないヨ」
クロームちゃん、おチビさん、犬、真美ちゃん、ミドゥーザがそれぞれ力尽きたように地に伏せている。
【少しは手加減してやれよ】
それだと修行にならないでしょうが。
「ユキちゃん、千種クンが朝ごはんの用意が……って、なんだか凄いことになってるね♪」
マシュマロを頬張りながらやってきた白蘭に、地に伏せる全員が殺気を漂わせる。
「なにノンキにマシュマロ食ってるびょん！」
「白蘭もユキ様に修行つけてもらいなヨ、きっとこうなるからさ」
「クフフ。見物ですね」
「それはヤダな〜」
そういえば家の方向から出汁のいい匂いがしている。
お腹へってきたな…
『じゃ、朝食にしよう。ほーら、ぐずぐずしてると千種が怒るぞ〜』
「引っ張ってあげようか？」
「結構！ 自分で歩けますよ」
昨日、真美ちゃんに白蘭は未来のとはまた別の人間だと訴えられたおチビさんだけど、受け入れるにはもう少し時間が必要かな？
「わっ、車いす！？ これって幻覚？」
「そう、有幻覚の電動車いす。私たちはこれで帰ろう、真美」
「はぁ！？ 女だけズリーびょん！ 骸しゃん、オレらも！」
「犬、この中では僕が一番しごかれていたのを見ていないのですか？ そんな気力はありませんよ」
「軟弱だネ」
「そうだね♪」
「……クフフフ……廻らせてあげましょうか？」
『はいはい、喧嘩しない。おチビさんは私がお姫様抱っこで連れて行ってあげるよ』
「！！？」
◇◇◇
『いってくるね』
「いってらっしゃい、お母さん！」
朝食を終え、簡単に身支度を整えた私は並盛町に足を運んでいた。
そう、可愛い可愛い妹に会うためにね！
【これまでのパターンからすると怒られるに一票】
ハルは怒ってても可愛いから、何されても許しちゃうよ。
【シスコンめ】
『今日は土曜日か。ハルは学校か、家のどっちかにいるかな？』
緑中を目指し歩いて暫くして、不審な学生組を見つけてしまった。
というか……彼らの視線の先にいるのは我が愛しの妹じゃないか！！
待っててハル、お姉ちゃんがそいつらを凍らすからね！！
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霽月(プロフ) - 緋雨さん» ありがとうございます!! お陰様でなんとか完結させることができました。いつもコメントありがとうございます。たまに番外編ものぞいてやってくださいね。これからも精進します!! (2019年8月30日 21時) (
レス) id: a6fc521fe8 (このIDを非表示/違反報告)
緋雨 - ハル姉 完結おめでとうございます！！ ユキちゃんとスクアーロの結婚式 読んでてとても面白かったです！！ 今までとても素敵なこの作品を書いてくれてありがとうございます！ お疲れ様でした！ (2019年8月30日 20時) (レス) id: abe5765737 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霽月 | 作成日時：2019年6月17日 23時
