第214話 三浦ユキ ページ32
雪那とフランの悪友二人組はお腹を抱えてひーひー笑い転げている。
「ユキは気にしなくていいよ。ちょっとした事故さ」
「ほら、食え」
『むぐっ。よくわかんないけど、わかった』
XANXUSくんに一口サイズのケーキを突っ込まれてもぐもぐ。
【ま、楽しそうならそれでいいんじゃね？】
そーだね。
「少しいいかしら、スペルビ・スクアーロ」
「うふふ。あっちで私たちとお話しましょう？」
「！！？？」
ビアンキとアリアに何故か連行されていくスクアーロ。
二人に視線で疑問を投げると、優しい笑顔が向けられた。
あっ、そっか、タキシードに血がついちゃったらいけないもんね。
【(いや、違くね？ あのやっさしーい笑顔はなんか違くね？)】
「私たちの親友を泣かせたら許さないわよ？」
「地獄を見せてあげるわ。覚悟しなさい」
「う゛お゛ぉい…」
「リボーン仕込みの早撃ちの出番がないといいわね」
「ユキ曰く、ポイズンクッキング以上に残酷な暗殺術はないらしいわ」
「(こっ、怖ぇええ！！ この女ども恐ろしいぞぉ！！)」
親友たちとスクアーロが仲良しみたいで嬉しいな。
【(違うって、よく見ろよ！ おまえの旦那は脅されてんぜ！？)】
「ビアンキ何やってんのーー！？ ポイズンクッキングしまえって！！ それで何するつもりだよ！？」
「あっ、アリアさん！？ 銃はマズいですよ！！ しまいましょ、ねっ！？ お、落ち着いてくださいっ！！」
『ビアンキ？ アリア？ なんかあった？』
「「いいえ、なんにもないわよ」」
「「なに今の早わざっ！！？」」
うん、今日も素敵に麗しい笑みにユキちゃんはきゅんきゅんしてるよ。好きっ！
【どーしてその素直さをスクアーロに発揮できないんだかなぁ】
すっ、スクアーロはまた別枠なのっ！！
◇◇◇
私は三浦ユキ。
可愛い可愛い可愛いエンドレス可愛い我が妹、ハルの姉でただのモブさ。
え？ どこらへんがモブだって？
この大きくて広くて、自分勝手な世界にとってはちっぽけな一人のモブだよ。
運命にも呪いにも縛られず、自由を謳歌する三浦ユキはこの先も我が道を行く。
生きるって辛いし、苦しい。
でも、それだけじゃない。
それに勝るような幸せがあるし、周りの人には私が貰った以上の幸せをお裾分けしたいって思う。
悲しいことも痛いことも、嬉しいことも楽しいことも全部ひっくるめて、それが私の人生だ！ って言える未来を歩いていく。
大切な人たちと一緒にね！！
◇◇◇
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霽月(プロフ) - 緋雨さん» ありがとうございます!! お陰様でなんとか完結させることができました。いつもコメントありがとうございます。たまに番外編ものぞいてやってくださいね。これからも精進します!! (2019年8月30日 21時) (
レス) id: a6fc521fe8 (このIDを非表示/違反報告)
緋雨 - ハル姉 完結おめでとうございます！！ ユキちゃんとスクアーロの結婚式 読んでてとても面白かったです！！ 今までとても素敵なこの作品を書いてくれてありがとうございます！ お疲れ様でした！ (2019年8月30日 20時) (レス) id: abe5765737 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霽月 | 作成日時：2019年6月17日 23時
