第212話 結婚祝い ページ30
マグロたちのすぐ傍に姿を現したキョンちゃん'sは、相変わらず趣味のわっる〜い全身ぐるぐる包帯に季節感無視の黒コート＆シルクハット姿だ。
「三浦ユキ…」
「バミューダカラ預カッテイル物ガアル」
差し出してきたそれは冷気の漂う箱で……、！！！
「結婚祝イノ品ダ」
「コ……今後トモ宜シク頼ム、ト言ッテイタ」
『ありがとう！！！ 私はハーゲンタッヅが大の好物でね……！！ バミュたんに直接お礼を言いたいくらいだよ！！』
「んなーーっ！！？？ 結婚祝い！？ ハーゲンタッヅ！？」
やったぁ！！ ハーゲンタッヅじゃん！！
うっれしいなぁ！！
キョンちゃん'sのもとへ飛び込んで箱を抱きしめる。
【周りの連中の気苦労が思いやられるぜ……絶対に寿命縮んだだろ】
「し、心臓に悪すぎるよ…」
「びっくりしたぁ…」
メガネくんとマグロが苦笑いして胸をなでおろしている。
『いやぁ、本当に嬉しいよ。あっ、そうだ！ ミドゥーザと一緒に遊んでやろうか？』
「「！！？」」
「ユキ様ぁ！！？ な、なに命知らずなこといってるんだヨ！？」
「ヴィ、ヴィンディチェが震えてるだと……！？」
爆弾少年ったらそんなにキョンちゃん'sがぷるぷる震えちゃう姿が珍しいの？
だいたいコレがデフォルトだよ。
【いや、それはおまえに対してだけだから】
「ツ、謹ンデ遠慮スルゥッ！！」
「サラバダッ！！」
『あ、逃げた』
なーんだ、つまんないの。
「うっ……うっわぁああああ！！ オバケだもんねー！！」
「な、アホ牛！」
「ランボっ！ それはダメだって、こら、しまえって！」
キョンちゃん'sが恐ろしかったらしい子牛くんが10年バズーカを……あ、照準が私に向いてるじゃん。
「ユキ！」
大丈夫、大丈夫。
どうせ5分で戻るんだから心配無用だよ、スクアーロ。
ボフンッ！！
◇◇◇
鮫side
立ち込める煙が晴れた時、ユキが立っていた場所に存在していたのは10年後のユキだった。
この時代のユキが無事戻って来たことから未来にも戻っただろうとは推測されていたが、そのことがこれで実証されて安心した。
「ユキさん！ よかった…」
未来での戦闘の際に短くなったという艶やかな黒髪は、10年後は腰当たりまで伸びており、以前の姿を思い出させる。
『綱吉くん？ それにリボーンくんたちも……ああ、結婚式かな？』
「そうだぞ。このアホが10年バズーカを撃っちまったんだ」
『なるほどね』
変わりないようで良かっ……た……、！！？
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霽月(プロフ) - 緋雨さん» ありがとうございます!! お陰様でなんとか完結させることができました。いつもコメントありがとうございます。たまに番外編ものぞいてやってくださいね。これからも精進します!! (2019年8月30日 21時) (
レス) id: a6fc521fe8 (このIDを非表示/違反報告)
緋雨 - ハル姉 完結おめでとうございます！！ ユキちゃんとスクアーロの結婚式 読んでてとても面白かったです！！ 今までとても素敵なこの作品を書いてくれてありがとうございます！ お疲れ様でした！ (2019年8月30日 20時) (レス) id: abe5765737 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霽月 | 作成日時：2019年6月17日 23時
