第205話 誓う ページ23
「スペルビ・スクアーロ、汝は健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも、彼女を愛し、敬い、慰め合い、共に助け合い、その命ある限り真心を尽くすことを誓うのじゃ」
ぷっ、リボーンくんったら……誓うことを強制させてるし！
【誓わなかったらリボーンとXANXUSの愛銃が火を噴くぞ☆って副音声が聞こえたのはオレだけか？】
「お゛う、誓うぜぇ！」
うむ、とこっくり頷いたリボーンくんが私に視線を移す。
「三浦ユキ、汝は健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも、彼を愛し、敬い、慰め合い、共に助け合い、その命ある限り真心を尽くすことを誓ますかな？」
『ふふ。はい、誓います』
再び頷いたリボーンくん。
どこから出したのか、ふかふかクッションに乗せられた二つの結婚指輪が差し出される。
「では、指輪の交換ですぞ」
スクアーロに手を取られ、左手の薬指にゆっくりと嵌っていく。
【……その指輪、スペルビ・スクアーロの給料3ヶ月分だったら物凄い値段になりそうだな】
ちょっと、コワイこと言わないでよ！
戦闘で壊しちゃったら大変じゃん！
【失くすでもなく壊すって……まぁ、ユキらしいけどよ…】
『うぅ……手が震える…』
「ゆっくりでもいいからなぁ」
『うん』
ベール越しにやさしい視線と言葉が降ってくる。
し、心臓に悪いってば……！
『……よし、できた』
「んじゃ、キスしてもいいですぞ。スクアーロはもう待ちきれない様子ですからの」
「な゛っ！！」
『えっ！』
「いやっ、待ちきれねぇとかじゃ…………う゛お゛ぉい…」
ニマニマしたリボーンくんの言葉に二人揃って慌てて、視線を合わせたり外したりと忙しい。
「ったく、ヘタレなの変わってないな…」
「あんなヘタレが僕の師匠と結婚なんて……ッ！」
「雪那も骸お兄ちゃんも静かにっ！ これからイイところなんだから！」
てて、てゆーか公開キスってちょっとユキちゃん的にNGなんだけど！？
恥ずかしすぎるんだけど、何この罰ゲーム感！？
【大丈夫だって、結婚式でのキスなんて一瞬だからよ。それにおまえ、未来で公開キスしたことあるだろ】
「…………ベール、上げるぜぇ？」
『う、うん…』
目元をうっすら色づかせたスクアーロの顔が現れ、銀色の、今はもう発現しない雪の炎のような瞳が私を射貫く。
そうして、ゆっくりと顔が近づいて……
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霽月(プロフ) - 緋雨さん» ありがとうございます!! お陰様でなんとか完結させることができました。いつもコメントありがとうございます。たまに番外編ものぞいてやってくださいね。これからも精進します!! (2019年8月30日 21時) (
レス) id: a6fc521fe8 (このIDを非表示/違反報告)
緋雨 - ハル姉 完結おめでとうございます！！ ユキちゃんとスクアーロの結婚式 読んでてとても面白かったです！！ 今までとても素敵なこの作品を書いてくれてありがとうございます！ お疲れ様でした！ (2019年8月30日 20時) (レス) id: abe5765737 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霽月 | 作成日時：2019年6月17日 23時
