転生したら三浦ハルの姉に!? モブだから静かにひっそり大暴れするよ! part11 (ページ36)

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第126話　無理をしないではいられないページ36

ガウッ！！

『んっ？ああ、XANXUSくんたちが来たのか。繋げてくれる？』

はろー。
【おはよーさん】
数時間の仮眠のお陰でバッチリ体力が回復したユキちゃんでっす。

〈ししっ、Ciao,ユキ♪〉
〈調子はどぉ～？ついでにネヴェリータ・ディティーマファミリーのボスはアタシ好みだったかしら〉

『ちゃお、ベルくん。調子はまずまず、って感じで、黒兎は炎頼りの大した筋肉もない奴だったからルッス姐さんのお眼鏡には敵わないと思うよ。てゆーか復讐者のブタ箱にブチ込んだから今後見る機会はないだろうけど』

〈なぬっ！？復讐者だと！？〉

「うわっ、なにこのおっさん。顔がムサすぎ」
『起こしてごめんね、ミドゥーザ』
「気にしないでいいヨ、ユキ様。で、この人たちって誰？」
『ボンゴレ9代目直属独立暗殺部隊VARIAのボスと幹部たち。今はいないけど、スクアーロも幹部だよ』
「ヴァリアー！！？」

うわ、ミドゥーザったら目玉飛び出そう。

『その仔はミニアルジェ。ついて行ってくれれば戦場に案内してくれる。そうそう、殺しはナシでよろしくね！』

〈……甘ェこと言ってんな、アホ〉

甘いこと言ってる自覚はあるけどさぁ……！
そんなガチな顔と声で呆れた風にしなくてもいいじゃん！

『ア、アホってなんだよ！ XANXUSくんの怒りんぼ！』

〈ま、まじかよユキ……度胸あんなー〉
〈だってユキちゃんだもの〉
〈…………戦えんだろうな〉

イタリア主力戦後にXANXUSくんとスクアーロに雪の者や呪いについて問い詰められた時に答えたことに嘘は言っていない。
未来の私が寿命をどうこうしていたのかは本当に知らないから、それ以外で答えられることはすべて答えた。
……私の残りの寿命は短命の呪いが二重にかかっている状態だから、多く見積もってもあと半年だ、って。
それは本当のことだ…………でも、パン野郎と“氷の目”を交換して万全の状態となった反抗期野郎と戦うには、3分の1しか本来の力が発揮できないのに加えてノントゥリニセッテの影響があった私では負けると確信していた。
だから呪いに抵触しないところから炎を引っ張った。
【……つまり、おまえは命の炎を燃やして戦っていたのか】
そうだよ。

『……だいじょーぶだよ！！』

だから、彼らに答えたあの時と比べて私の寿命は確実に減っている。
もってあと数時間……半日もないだろう。
ごめんねXANXUSくん。やっぱり、無理をしないではいられなかったんだ。

私には、時間がない。