第92話 ラーメン男 ページ47
「(うわ、やっべ。この娘ってあの凶暴凶悪な判断をミスって史上最年少アルコバレーノにしてしまった三浦ユキの妹だったのか。彼女を匿い、そして謝罪しなければ消される……いや、凍らせられる……！！！) すすすすまなかったね、お嬢さん。怪我は？ 体調はいかがかな？ さ、入って入って」
なんだこの胡散臭いラーメン男。
母さんからの手紙を読んだら焦った様子で、急に態度を変えてハル姉に謝ってきた。
「君たちも、何をボンヤリつっ立ってんの。早く入んなさい、追われてるんでしょ？ 真六弔花はおじさんがなんとかするから」
「なっ！？」
「ささ、早く」
母さんはラーメン男とどんな繋がりがあるっていうんだ……？
「この人なんで真六弔花のこと知ってんのーー！？」
「説明はあとあと。さあ早く入りなさいって。ザクロってのが追ってきます」
「名前まで！？」
沢田サンのツッコミに返答せず、ラーメン男は沢田サンと獄寺サンを蹴って店の中へ入れる。
「……貴方はユキお姉ちゃんの敵？」
「いいや、恨みを買っている自覚はありますが、敵ではありませんよ」
恨みを買ってるって……どんな関係だよ？
「……とりあえず、ユキお姉ちゃんの敵じゃないなら匿ってもらっても大丈夫だと思う」
真美姉の言うことも最もだ。
「時間がねぇ。真美の言うように、ひとまずこいつの言うことを信じてみるか。嘘だったら奴を最初にぶちぬけばいい」
「こっ、怖いこと言うなよ！！」
続々と中へ入って家具の後ろに隠れ、最後の最後にオレたち兄妹が入る。
そうしてピシャッと引き戸が閉められたとほとんど同時にマグマ野郎の気配が外からする。
……クソ親父…
ガラッ
「まさか、あたしが隠していると？」
誤魔化しきれるのか……？
「ったく、やりにくいったらねぇぜ。一軒ずつ燃やしてあぶり出すしかねーか」
「なんですって！？ 燃やすってあーた！！ わたたっ、たっ……セーフ！」
なにやってんだ、あのラーメン男。
「バーロー！ 気をつけやがれ！」
「すっ、すいません！」
「許さねーよ、家と一緒に燃やしてやる」
炎の気配が強くなる。
これは……まずいか？
「！！ (複数の殺気！！)」
そう思った瞬間、ザクロが店から飛び出す。
「まちやがれ、バーロー！！」
「いって……くれた……？」
なんだったんだ……何をした？
一体何者だよ、このラーメン男。
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霽月(プロフ) - ゆきなさん» コメントありがとうございます。さ、最初から…もはや最初の頃のは書き直したいレベルでお恥ずかしい限りです。最後まで面白いものを書けるよう、頑張ります！ (2019年3月11日 19時) (
レス) id: b6246d6e58 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - こんな遅くにすみません！２日かけて最初からユニちゃんと未来で再会！って感じの所まで読みました！面白かったです！これからも無理せずに頑張ってください！ (2019年3月7日 1時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霽月 | 作成日時：2018年4月17日 22時
