第88話 暴れてぇーんだぁ！！！ ページ43
「ツナ君！」
「何なの！？」
「わからないよ！」
焦るガキどもの声がここまで聞こえてくるぞぉ。
ったく、冷静に装備の確認してる雪那や雪華を見習いやがれぇ。
「う゛お゛ぉいっ！！」
「スクアーロ！」
「雪那くん！ 雪華ちゃん！」
ドウッ！！！
背後で爆発が起こり、破壊された壁から敵が侵入してくる。
「！！」
燃え盛る瓦礫が纏うは、嵐の炎。
あのマグマ野郎かぁ゛。
チョイスではやる気なさそうだった割にデケェ炎を灯していやがる。それに…
「バーロー……みっけたぜ、ユニ様」
リングに炎を灯し、やる気になっていやがるガキどもの前に出る。
「てめーらじゃ役に立たねぇ。ユニを連れてさっさとここから去れ！！」
「グエッ」
オレの肩に乗ったのは……たしかレーグっつってたなぁ。
邪魔ではねぇが、振り落とされても知らねぇぞぉ？
そう視線をやれば、気にするなというように頬をその長い舌で舐められた。
「スクアーロ！！」
「お、お父さん…」
「ええ！？ 去れって……でも、一人で！？」
ほんっとにカスガキだなぁ、てめーらはよぉ゛！！
「わかんねーのかぁ！！ 既にお前らは攻撃されてんだぞぉ！！」
不安げな声を出した雪華と目を合わせれば、
「……」
ぎゅっと一度目を閉じ、再び瞼を押し上げた時には……ユキによく似た煌めくアイスブルーの瞳に力を込めて頷きを返してきた。
ふっ、さすがオレの娘だなぁ！！
「目に見えない嵐の炎をスクアーロが雨の炎で相殺している！」
「バジルの言う通りだぞ。スクアーロがいなきゃ、オレたちはとっくに灰だったな。さすがヴァリアークオリティーだ」
説明してる暇があったらさっさと行けぇ、このカスども！！
「オレも残るぜスクアーロ！」
「うぜぇ゛！！」
「！？」
「まだオレのことがわかってねぇなぁ……！」
山本武ィ……オレはなぁ゛……いい加減……
「そろそろ一人で、ゆっくり、静かに、ひっそり……暴れてぇーんだぁ！！！」
あ゛あ？ 雪那の溜め息なんざ聞こえねぇなぁ！
「ハハハッ！ そーいやそーだな♪ いこーぜツナ！ スクアーロが大丈夫ってんなら大丈夫だ」
「ったく……まぁ、クソ親父は殺しても死なないから心配いらないよ、沢田サン」
「うんっ、お父さんなら大丈夫っ！」
「わ、わかった！ じゃあみんな、アジトから出ようか…？」
ゴアッ！！！
「おおっと」
ガキどもに嵐の炎を向けるカス。
が、させると思うなよぉ？
「お゛ぉっと」
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霽月(プロフ) - ゆきなさん» コメントありがとうございます。さ、最初から…もはや最初の頃のは書き直したいレベルでお恥ずかしい限りです。最後まで面白いものを書けるよう、頑張ります！ (2019年3月11日 19時) (
レス) id: b6246d6e58 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - こんな遅くにすみません！２日かけて最初からユニちゃんと未来で再会！って感じの所まで読みました！面白かったです！これからも無理せずに頑張ってください！ (2019年3月7日 1時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霽月 | 作成日時：2018年4月17日 22時
