第77話 オサラバ案は却下 ページ32
「なんだ、てめーは！？ つつくなっ、ユキの体に響くだろーがっ！！」
「僕の獲物だ」
『ふふ……喧嘩しないで、二人とも』
こちらに視線を寄越す恭弥に軽く微笑む。
心配してくれてありがとう、恭弥。
「ちょっ……みんな！！ どうする気〜〜！？」
「どうするって、闘う一択だろ沢田サン」
うわぁ、雪那の冷たい目にマグロが震えあがってるよ。刺身にされちゃうのかな？
「きなよ」
「ハハン、いいでしょう」
「本当に闘う気なのーー！？」
ツッコミご苦労。
さて、私の体調不良はどう直すか……いっ、いつまでもスクアーロにだだだ抱きかかえてもらえないし…！
【そのまんまでいろ〜、マジでこの夢小説ってば恋愛要素ほぼ消えかかってんだからさ〜】
メタ発言すんな！ れ、恋愛とか言うな！
「まあ落ち着こうよ、桔梗チャン。ユニチャンは病気で眠っていたも同然だったんだ、急に目覚めて気が動転してるんだよ」
「ハッ、白蘭様」
「(病気って……ほんっっっとにこの腹黒マシマロ男を最大重力で沈めたいよ)」
うわぁ、今度は真美ちゃんの怒りに燃える目がマシマロ野郎を焦がすようだよ。
「じゃあこうしようユニチャン。チョイスに勝利して僕が貰える筈のトゥリニセッテは手に入れるまでにとても苦労したし、すごく大事なものだよ」
原作では白蘭に怯え、震えていたユニだったけど、マシマロ野郎に毅然とした態度で断りを入れていたし、今だって強いまなざしで前を見据えている。
「でも、もしユニチャンがミルフィオーレに帰って来てくれるんなら、ボンゴレリングはボンゴレファミリーに返してあげてもいい」
「え！？ で、でも白蘭てボンゴレリングめちゃくちゃ欲しがってたんじゃ…！」
親友となった真美ちゃんが隣で支えてくれている、というのもあるだろうけど、それ以上にユニ自身が成長したんだね……本当に、私もアリアも誇らしいよ、ユニ。
「白蘭……なぜ貴方が私を欲しているのかはわかっています。わかっているからこそ、貴方の元へ帰る訳にはいきません」
「ふぅん。じゃあやっぱり、ボンゴレリングは僕らのものだ。ユニチャンが逃げ込もうとしている連中にミスミス武器を渡すつもりはない、と言っても……肝心の白馬の王子はユニチャンの願いにビビってるけどね」
「い゛っ」
……なぁ、体をリセットするために一度この世とオサラバするってのはどう？
【はァ！？ それで本当にオサラバしちまったらどーすんだ！！ 却下だ、却下！！】
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霽月(プロフ) - ゆきなさん» コメントありがとうございます。さ、最初から…もはや最初の頃のは書き直したいレベルでお恥ずかしい限りです。最後まで面白いものを書けるよう、頑張ります！ (2019年3月11日 19時) (
レス) id: b6246d6e58 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - こんな遅くにすみません！２日かけて最初からユニちゃんと未来で再会！って感じの所まで読みました！面白かったです！これからも無理せずに頑張ってください！ (2019年3月7日 1時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霽月 | 作成日時：2018年4月17日 22時
