第59話 丸投げされた方はたまったもんじゃない ページ14
『……術士の方はまだ完全には倒せてはいないだろうね。』
《え！？ ど、どういう……！？》
『んー、なんて言うか、同じ術士としての勘かな。多分だけど、次は幻術空間に引きずり込んでゲームオーバーまで綱吉くんを留めておくつもりかもね。』
ま、これは原作を知っているからというよりも、同じ術士として感じるものだからなぁ。
【オレもちょっとは幻術使えるからな、言いたいことはわかるぜ。っと、そろそろネヴェリータに集中しろよー】
「はぁ……まさか装置を破壊されるとは、どうやら我は気がはやるあまり油断していたようだ。しかしここからは我の全身全霊をもって、修羅開匣による最強の力を存分に与えるとしよう。」
『とゆーわけで、綱吉くんにそのことを伝えてほしい。それから武くんの方に動きがあればすぐに教えてね。』
《あっ、ハイ！》
「……」
「ぷぷぅ、セリフ丸無視されちゃってカワイソー！」
いいぞミドゥーザ、もっと煽るんだ！
【やめなさい！】
「小僧、余裕は捨てるべきだ。何故なら…」
「！」
バッと胸元を広げるパン野郎は埋め込まれた匣に雷の炎を注入した。
だァから、何回も男の脱衣シーンなんて見たくないっつーの。
【お・ね・が・い・だ・か・ら！ 集中しろッ！】
「修羅開匣……疑似巨人！」
周囲に立ち並ぶビル群と同等の高さにまで至る人体と、その体格にふさわしい大剣が空を斬る。
「……オネーサン、コレ、なんの冗談？」
『現実だぞー、戻ってこーい。』
「こんなのどーやって攻略しろって言うんだヨォ！？」
ここにトカゲくんがいたらよかったんだけどね。
【いやアイツ絶対におまえのことトラウマになってるから無理だろ】
「我のことも忘れてもらっては困る。三浦ユキ、今度こそおまえの瞳と命を奪う。大人しくしていろ。」
『殺人予告されておいてじっとしてる馬鹿がいると思う？』
詳細はよく分からないけど、黒兎の匣は氷の目によって強化されている。
そしてトカゲくんと同じように、けれどヒトの姿を保ったまま、おそらく全身をドラゴンの鱗で覆うことができる。
ついでに言えば、鱗は炎による攻撃と物理攻撃を通さない。物理攻撃についてはさっきのお梅ちゃんを振るったときに理解できた。
「ちょっ、こんなの相手にどうしろってーの！？」
『ま、頑張って時間稼ぎしてちょーだいな。』
「どう考えても無理デショ！！ てゆーか丸投げするのはどーなのオネーサン！？」
『さーて、やるかー。』
「コラァ！！」
第60話 黒兎の修羅開匣→←第58話 時間稼ぎしたいらしいけど、
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霽月(プロフ) - ゆきなさん» コメントありがとうございます。さ、最初から…もはや最初の頃のは書き直したいレベルでお恥ずかしい限りです。最後まで面白いものを書けるよう、頑張ります！ (2019年3月11日 19時) (
レス) id: b6246d6e58 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - こんな遅くにすみません！２日かけて最初からユニちゃんと未来で再会！って感じの所まで読みました！面白かったです！これからも無理せずに頑張ってください！ (2019年3月7日 1時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霽月 | 作成日時：2018年4月17日 22時
