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｢嘘、Aちゃん！？ なんか……変わったね｣
｢う、うん。また、前とは違った可愛さがあるね！！｣
そんなことを言いながら、みんな私から離れていった。
｢なんで私に黙って勝手なことしたの！！ 神秘的な可愛い娘がいるって言うのが、私のステータスだったのに！！｣
美しさを失った私に、魅力も興味もなくなったらしい。
なんで悲しんでるの、A。健康的になって、体力もついて、嬉しかったんじゃないの？付きまとってくる面倒な人もいなくなったし、変なことに巻き込まれることも少なくなったんだし。
｢最近のAは性格も可愛くない｣
なんて、私が目の前にいるのに、わざとらしくひそひそと陰口をささやく人もいた。
最初から、私は見た目しか見られてなかったんだ。
可愛くない私に、価値はないと。
もう嫌だなあ、馬鹿だなあ私。自分で望んで、こうなったっていうのに。
｢あれっ、桜庭？｣
その時、私の隣に座ったのは、忘れもしない、あの一言を放った男子だった。
｢なんだ、やっぱり今の方が可愛いじゃん｣
｢からかわないでよ、私は注目されなくなって、友達に話しかけられることもなくなった。ひとりぼっちよ、あんたのせいで……！！｣
八つ当たりなのはわかっていた。けど、当たるしかなかった。
｢え？ そもそも、その友達は桜庭の見かけでしか判断してなかったんだろ？ そんなやつら、無理に仲良くすることないって。内面から桜庭を好きになってくれる人と、仲良くしていけばいいんだろ？｣
｢だって、いままで見た目から近づいてきた人しかいなかったし、私全然、性格も良くないし｣
｢ほら、そんなこといわない。俺は好きだよ、桜庭の努力できるところ、人付き合いが苦手で、不器用なところ、みんなのこと考えられる優しさも｣
今まで、何度も好きって言われてきた。
けどそんなの、彼の言葉に比べたら、なんて薄っぺらいことか。彼の温かさが、空っぽになった私の心に、優しく入っていった。
｢ふん、しばらく接したら、どうせ呆れるわよ。それまでは、ちょっと遊んでくれない？｣
私の内面を見てくれる人が、ちゃんといた。
ちょっと戸惑ってます、だから。
素直になれない私を、今は許してください。
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ユウピィ(プロフ) - 面白かったです。あとコメントをチャットのように使うの禁止なんですね。わたしの作品にコメント付く前に知れて良かったです。 (11月7日 0時) (
レス) id: c1f9464c72 (このIDを非表示/違反報告)
河原美羽奈(プロフ) - 魔女さん» ありがとうございます……！そのようなことを言われたのが初めてなので正直驚いています。他にもいい作品、たくさんあるはずです。占ツクは侮れないです。ぜひ探していただければ、と思います。 (2019年1月7日 8時) (レス) id: 1e0898c908 (このIDを非表示/違反報告)
河原美羽奈(プロフ) - 飴玉さん» 何かがきっかけで、飴玉さんが変われていたのなら自分も嬉しいです。コメントありがとうございます。 (2019年1月7日 8時) (レス) id: 1e0898c908 (このIDを非表示/違反報告)
魔女 - 最高傑作です！これ程にも作り込まれた小説をこのサイトで見たのは初めてです。 (2019年1月7日 0時) (レス) id: 0ba778a579 (このIDを非表示/違反報告)
飴玉 - 筑紫ちゃんが、、、、完全私だ；ﾟДﾟ) (2018年10月8日 17時) (レス) id: aea70470cb (このIDを非表示/違反報告)
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