【d!】ヘブンリーブルーの秘密【kn】【完結】 (ページ36)

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A視点

「コネシマくん、私はあの時確かに死んだんだよ。今は幽霊なんだ」

kn「幽霊なんか、なるほど。…って幽霊…？！」

コネシマくんは信じてなかったんだな、やっぱり。

「訳あって、成仏出来なかったんだ」

kn「成仏できひんかった理由は？」

「…ごめん、それは秘密」

私がそれを言ってしまったら、成仏まっしぐらなんだよ。

本当は一目見るだけで良かったのに、少しでもコネシマくんの側に居たいと願ってしまう。

「コネシマくん、私が無事に成仏するまでここに置いて欲しいんだ」

kn「ええよ」

「やっぱダメだよね…って良いの？！」

ダメ元で言ってみたのに、まさかコネシマくんからあっさりOKが出るとは思わなかった。

kn「ええよって言っとるやん。いくらでも居ったらええよ」

「ありがとう、コネシマくん…！」

kn「これで貸し1つやな」

「私が死ぬ前に沢山貸したままだったから、これは貸しの内にはならないよ」

kn「何にも言い返せんわ」

こうして、私とコネシマくんの同居生活がスタートした。

これが私にとって、コネシマくんと一緒に居られる最期のチャンスなんだ。