# ページ42
梅「じゃあ俺ら帰るな。」
雅「A、朝また一緒に行こう。」
『うん。ありがとう。』
雅樹に頭を下げて部屋を出て、今度はみんなに頭を下げた。
『本当に本当にありがとう。いつも迷惑かけてごめんなさい。』
源「Aちゃんが謝ることなんてなにもないよ。」
梅「明日全部終わらそうな。」
岳「俺今日泊まるから、みんなに言っといて。」
『え?岳明日も練習だよね?』
岳「Aを1人にしておけない。明日はここから行く。」
『だめだよ。私大丈夫。』
聖「Aちゃん、甘えていいんだよ。岳はAちゃんの彼氏じゃん。いっぱいいっぱい甘えなよ。」
岳「そういうこと。外にいるのよくないから、中入るぞ。」
おやすみ、と帰って行く3人に背を向け岳に手を引かれて階段を登る。
『岳、本当にいいの?私大丈夫だよ、』
岳「Aが大丈夫でも俺が大丈夫じゃない。今離れたら不安で眠れなくなる。」
ぎゅうっと抱きしめてくれる岳に抱きついて肩に顔を埋めた。
『私不安だよ。岳が怪我したらどうしよう。』
岳「大丈夫、心配すんな。」
いろんな不安が頭を過る。岳はその不安を取り払うかのように強く抱きしめてくれた。
岳「A、気づいてあげられなくてごめん。怖い思いいっぱいさせて本当にごめん。」
『ううん、今日助けてくれて本当に嬉しかった。本当にありがとう。岳は私のヒーローなの。いつも助けに来てくれる。』
岳「Aを守るって約束したから。もうこれ以上怖い目には合わせない。俺がついてる。もう大丈夫だから。」
さっきまで声が枯れるくらい怖くて泣いていたのに、岳の言葉だけでその恐怖が取り除かれる。
岳が大丈夫と言うなら大丈夫。
だって岳は私に嘘つかないもん。
岳「今度の休み、美味しい海鮮食いに行こうな。全部解決して晴れやかな気持ちで。」
ね?と笑ってくれる岳に笑い返して唇を合わせた。唇から伝わる温度が私の恐怖心を溶かしてくれる。
ベッドに入り部屋を暗くすると、腕を掴まれた時のことが蘇ってくる。
怖くてぎゅっと目をつぶると優しく唇が降って来て体には腕が回され、そっと髪が梳かれた。
岳「怖い?」
『大丈夫、』
岳「ずっと一緒にいるから、安心して。」
大好きな香りに包まれ、大きな手が頭を行ったり来たり。
あたたかな温もりに包まれると怖かった思い出は消え去り眠気が襲ってきて、すーっと夢の中へ落ちて行った。
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Pin(プロフ) - 海さん» 私も岳さんにお説教されたいです。笑 彼氏もお友達も、先輩や後輩までたくさんの人に愛されるヒロインちゃんは本当に羨ましいですよね。岳さん板わさたくさん食べそうですよね。笑 ヒロインちゃんに「そんなに食べるの?」と笑われるんだと思います。笑 (2017年1月22日 22時) (レス) id: 68d9f0fc5a (このIDを非表示/違反報告)
Pin(プロフ) - 優依さん» コメントありがとうございます◎毎日見ていただけてるなんて!本当に嬉しすぎます。ありがとうございます( ^ω^ )なかなか更新できず申し訳ないのですが、これからもどうぞよろしくお願いします!更新頑張りますね♪ (2017年1月22日 22時) (レス) id: 68d9f0fc5a (このIDを非表示/違反報告)
海(プロフ) - 無事解決!よかったです!岳にお説教されたいです(笑)ちゃんと言うことは言ってくれる存在って大切ですよね。素敵な人に囲まれたヒロインちゃん羨ましい限りです。海鮮食べ歩きもしたいなー。板わさ食べるんだろうな(笑)今後の展開楽しみにしてます! (2017年1月17日 0時) (レス) id: 6bdf67aa6e (このIDを非表示/違反報告)
優依 - またコメント失礼しますm(__)m更新されていてテンションあがってます(^o^)!笑 そして一件落着して良かったです!!更新頑張って下さいね!毎日見てます!!笑 (2017年1月12日 22時) (レス) id: d173360a48 (このIDを非表示/違反報告)
Pin(プロフ) - 優依さん» コメントありがとうございます!3日間もかけてお読みいただけるなんて嬉しすぎます!たくさんドキドキハラハラしていただけてよかったです(o^^o)これからも少しずつ更新して参りますので、どうぞよろしくお願いします◎ (2017年1月9日 23時) (レス) id: 68d9f0fc5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Pin | 作成日時:2016年7月18日 23時