気持ち_ジミン視点 ページ2
走って走って噴水の前に来ると、Aがベンチに座って俯いていた。
ジミン「A！」
僕が呼ぶと嬉しそうに顔を上げた。
無垢で透き通っていて…本当に可愛いんだ。
A「ジミン…ごめんね。急に。でもジョングクと同じようにちゃんと当日に渡したかったの。」
ジミン「全然…寒くない？」
A「まだ10月だよ。このくらいがちょうどいい。」
そういうAの頬に手を当ててみるとヒヤッとした。
されど10月だ。
夜はそこそこ寒い。
A「ジミン…？」
ジミン「ごめんね。僕の為に…。」
僕がそう言うと首を振って笑った。
そして紙袋を差し出す。
ジョングクにあげてた紙袋一緒だ…。
でも、今はなんだっていい。
こうして会えることが嬉しい。
ジミン「ありがとう…開けていい？」
A「うん！」
そっと開けてみるとリングネックレスだった。
JMというイニシャルと誕生日が書いてある。
そして… あなたの笑顔が好き。
そんなことまで書かれてた。
ジミン「本当にありがとう…嬉しい。」
A「うん！」
ジミン「Aは誕生日いつだっけ。お返ししないと。」
A「え？あぁ…もう過ぎちゃってるし…いいよ気にしなくて。」
ジミン「来年があるよ。」
必ず買う。
なんなら今だっていい。
形で…僕の気持ちを表したい。
A「ありがとう笑 ジョングクには手紙書いたけど、ジミンには書いてないの。」
ジミン「うん。」
A「口で言おうと思って。」
そう言うとAは僕の手を握った。
鼓動が高鳴る。
僕の手を引きベンチに座らせる。
隣にちょこんと座ると少しだけ僕の方へ体を向けた。
ジミン「なんか…恥ずかしいな。」
こんなの照れ笑いしちゃうよ。
A「へへ…私も 笑」
Aの仕草。言葉。表情。
一つ一つに僕の感情は揺れた。
ジミン「で、僕にはなんて言ってくれるの？」
A「えっとね…いつも優しくて、笑顔が可愛くて…でも、たまに男らしいよね。」
ジミン「ねぇ、本気で恥ずかしくなってきた。」
まさか今からこんなの永遠と聞かされるの？
耐えられない…////
A「待って待って、でね？」
ジミン「うん…。」
A「最初はなんか女たらしなのかなぁって思った。」
ジミン「え？」
確かに僕はそう思われることが多い。
たらしてるつもりはないけどな…。
A「最初はね笑」
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作者名：たんぐん | 作成日時：2019年10月14日 11時
