ダークラビット ページ6
テヒョン「まぁまぁそう言うなよ。」
テヒョン君が嬉しそうにジョングクの頭をわしゃわしゃした。
ジョングク「ふんっ…ま、誰もお前らみたいなブス眼中にねぇよって。」
可愛い顔して凄い暴言の吐きようだけどこの子大丈夫？
テヒョン「そう？僕は結構嬉しいけど。僕のこと好きでいてくれる子がいて。」
テヒョン君が何故か天使に見えるが、
たらしにも見えてしまうのはビジュアルのせいか。
ジョングク「で、こいつらは？お気に入り？」
なんだこの人。
まるで女子を物のように。
テヒョン「お気に入りっていうか、僕の大好きな子とそのお友達！あ、ソユンも好きだよ？」
ソユンは苦笑いをして手を振った。
ソユン「どーもー。」
ジョングク「大好きってこいつが？」
ジョングクが私の顔をマジマジと見た。
A「なんでしょうか…」
ジョングク「名前は。」
A「え？」
ジョングク「いいから名前。」
何だこの尋問タイム。
A「イ・Aです…。」
なんで同い年に敬語使ってんだ。
ジョングク「ふーん、なんかイントネーション変だし パッパっと喋れないし なんかうざいんだけど。」
私の心にグサッと刺さる言葉たち。
ソユン「ちょっと…」
テヒョン「おい。」
_ゾクッ。テヒョン君の聞きなれない暗い声に、私とソユンだけでなくジョングクも息を飲んだ。
テヒョン「Aに謝れよ。」
ジョングク「…は？」
ジョングクが焦る。
A「いいよ。私…日本人だからまだ韓国語がそこまで上手じゃないの。ごめんなさい。」
私がジョングクにそう言うとジョングクは少し困ったように視線を逸らした。
ジョングク「そのっ…。」
確かに…これから韓国で暮らすにはまだまだ足りない。
毎日遅くまで勉強してるのに…
おかげで学校の勉強にも着いてけない。
辛いな…
私は今にも泣きそうで席を立った。
ソユン「A…？」
A「ちょっと…散歩。」
私は小走りで立ち去った。
テヒョン「A…！」
ジョングク「あっ…」
ソユン「まぁまぁ、そっとしとこ。」
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作者名：たんぐん | 作成日時：2019年8月26日 22時
