カタコトリコ (ページ24)

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ムカつく_ジミン視点ページ24

僕には小学校からの仲のいい友達がいる。

小3の時僕は転校してきた。

人見知りの僕に初めて話しかけてくれたのは「テヒョン」だった。

テヒョンには振り回されることばっかだった。

でもテヒョンが昔事故にあって記憶を失ってしまったことも教えてもらったし、ジニヒョンは勿論ナムジュニヒョンも僕に優しくしてくれた。

テヒョンのおかげで沢山友達もできた。

テヒョンを見て作り方を知った。

でも、やっぱり1番はテヒョン。

テヒョンはいつでもジミン、ジミンって言ってた。

ジミンあのね、ジミン助けて、ジミン行こう、ジミンと一緒、ジミン待って…。

なのに最近は口を開けばすぐ「A」。

あの子の名前。

いつでもA。

たった数ヶ月で、僕はいらない存在になった。

もうテヒョンは僕を必要としなくなった。

別にゲイって訳じゃない。

最初はあの子のことになると嫉妬しちゃうテヒョンが面白くて悪い気はしなかった。

でも段々とテヒョンの中の僕にあの子が上書きされていく気がして…

心の底から何かが煮えたぎるように…

胸が熱くて痛い。

ムカつく。

ムカつくムカつくムカつく。

あの子がムカつく。

急に現れて急に僕の親友を奪った。

1番ムカつくのはそれが無意識だってこと。

悪意がないってこと。

なのに今の僕は悪意に満ち溢れてる。

その悪意は…テヒョンにも向いてる。

__僕の気持ち少しだけ味あわせてあげるよ。