ツンデレ ページ20
16:59。
びっくりするほどぴったりな私は待ち合わせ場所に行った。
すると上下真っ黒なくせになんかオシャレなジョングクがスマホをいじって待っていた。
A「ジョングク。」
私が呼ぶとジョングクがバッと顔を上げた。
そして何故かフリーズ。
なんか顔についてる?
それともやっぱり化粧はやめた方が!?
A「な、なんか変かな…笑」
ジョングク「…えっ?あ、べ、別に!行くよ!」
ジョングクは私の横を速やかに通り過ぎていった。
耳が真っ赤だ…寒いのかな?
いやまさか。
私が動かないでいるとジョングクが立ち止まり振り返った。
頬も真っ赤だった。
熱でもあるのか?
ジョングク「早く!」
ジョングクが戻ってきて私の手を掴み引っ張る。
A「あ、うん…ジョングク、顔と耳真っ赤だけど、熱あるの?」
ジョングク「はっ…うるさい!暑かったんだよ!お前が来るの遅いから!」
遅いって…時間通りだけど。
支度に時間かけすぎたかな…。
A「なんかごめん。…変に気合いれちゃって…いつも通りで来れば良かったk…ジョングク?」
ジョングクがまた立ちどまり頭をくしゃくしゃっとすると深呼吸をした。
ジョングク「…可愛いよ…。」
今なんて言ったの?
A「え?ごめん小さくて聞こえなかった。」
ジョングク「お前…とことんムカつくな…可愛いって言ったの!」
_ドキッ。
可愛い…可愛い…
…可愛い!!!!????
A「ジョ、ジョングク!?無理にそそそそそそそそそそんなお世辞なんて言わなくても『そんな私よりも全然綺麗な顔したあなたがって言うかだいたいジョングクはそんなこと普段言わない』
ジョングク「ストップストップストップ!ねぇ、嫌味?まだ怒ってるの?俺は日本語本当にわかんないんだからさ、ほら、もう行こうよ。」
慌てすぎた私を見て逆に落ち着いたのかジョングクが呆れたように、でも面白そうにケラケラと笑った。
そして、しっかり私の手を握って歩き出す。
心臓やばァァァァァァァァァ…
なんで手なんて握ってんだよォォォ。
ジョングク「あ、これは、あくまでもはぐれ防止だから!勘違いしないでよね!」
なんかツンデレの模範解答みたい。
私はそっと握り返しついて行った。
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作者名:たんぐん | 作成日時:2019年8月26日 22時