懐かしい ページ14
ソユン何処だろう。
昼休み。
ソジュン先生にこき使われるようになってしまった私は、学級委員でもないのに宿題を回収させられていた。
もう…ソユンの奴いっつも宿題出さないで。
いい子なのにどこか適当。
あのテヒョン君でさえ…
まぁ大半が落書きだったけど。
A「はぁ…」
集めたノートをもう職員室へ届けよう。
_ドスッ
方向転換すると誰かにぶつかった。
A「あ、すみません…っ…!」
顔を上げるとその人と目が合った。
初めて会うのに大きく鼓動が飛び跳ね…
_ズキッ
いつもの倍の痛みが走る。
私は頭を抑えノートを落としてしまった。
A「あっ…」
私は急いで拾い集めた。
するとぶつかった人もしゃがみノートを手に取り、ペラペラとめくりため息をついた。
その人が見ているのはテヒョン君のものだ。
ジン「こいつ、本当に呆れた奴だな。」
A「…あの…」
ジン「ん?あ、はい。本当にうちの弟は昔から変わらないよね笑」
そう言って立ち上がる。
私も立ち上がった。
変わらないよねって言われても…
知らな…
_A!A!絵描こう!
_ズキッ
A「っ…」
また頭痛がしてノートを落としそうになる。
ジン「あ、大丈夫?…半分持つよ。」
半分と言いつつ大半のノートを持ってくれた。
そして職員室へ向かう。
A「すみません。見ず知らずの人にこんなことして貰って…。」
男の人が止まった。
どうしたんだろう。
ジン「そっか…そうだっけね。」
え?
A「あの…」
すごく悲しそうな横顔。
でも…どうしてだろう。
初めて会うはずなのに…すごく懐かしい。
ジン「僕、キム・ソクジン。」
キム…ソクジン!?あ!テヒョン君の!
A「あなたが!あぁ…そうなんだ。」
何だか似てないけど美形なのは一緒みたい。
ジン『もうこっちには…あー、ナレタ?』
え?
ホソク先輩よりも日本語が上手い…
A『あ、はい。』
私もつい日本語で返してしまった。
ジン『そっか…よかっタ。』
クシャッと笑うジン先輩…
何故だろう…
ジン先輩という呼び方に違和感を感じるのは…
テヒョン君のお兄ちゃんだから?
A『日本語わかるんですか?』
ジン『あんまりじょうじゅじゃ…ナイケド…ちいさいころ…えーっと、オシエテもらったよ』
へぇ…そうなんだ。
にしても上手いな。
A「すごいですね。」
ジン『…ありがとう…』
またニコッと笑うけどやっぱりどこか寂しそうで
悲しそうだ。
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作者名:たんぐん | 作成日時:2019年8月26日 22時