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確か全学年合同選抜リレーで選ばれて。
沢山練習したけど本番に盛大に転けたんだ。
及川は敵チームなのにわざわざこっちまで走って戻ってきて、手を差し伸べくれたんだっけ。
まるで少女漫画みたいな展開だった。
観客席のママさんパパさんからの歓声が凄かった気がする。なんせ学年のアイドル及川くんだったからね。
んま、私は及川が敵チームだから、見切りをつけてフル無視で走り去ったけど。
「あの時ほんっとA最低だったよ。まさか助けに来た及川さんを抜かして行っちゃうなんてね。」
『だってあんた敵だったじゃん。』
思い出話は咲くばかり。
気づけばチャイムがなっていて、周りには女の子の集団が私たちを囲んでいた。
[ねぇねぇ！さっきから気になってたんだけど！]
[お姉さんたちって、コイビトなの？]
頬に手を当てて、まさに少女の風貌で問いてくる。
『え？』
[満くんと和子ちゃんもコイビトだもんねぇ〜！お兄さんもおそろいだね！！]
「は？！？！」
衝撃の新事実。
まさかのお付き合いにまで発展していたとは。
これには2人して口が閉じず。
驚愕している中、[ね！付き合ってるんでしょ？！]と追い打ちをかけてきて。
スゥっと2人同時に息を吸ったあと、
「『こいつだけは絶対にないっっっ！！』」
1字1句違わずに叫んだ声が、廊下にこだまする。
小さな少女達はそれを聞いたあと、ケラケラと笑いながら[でもお似合いだもんー！きっと付き合うよ！]と告げてきて。
絶対に及川だけはないと断言してやった。
うん、絶対にない。
こいつだけはない。
ない、はず。
ない、でしょ？
ないよね？
……え？
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
『ってこともあったよねぇ。』
「すっかり老けたよね、Aも。」
『いやまだ私三十路ちょいだから。』
「もうおばさんじゃん。」
『なんなら徹もおじさんじゃん。』
橋田先生の算数の授業。
私と徹は何かと橋田先生にご縁があるみたい。
手を挙げた先には愛しの我が子供、千隼が。
わかんなーいと声を上げているのは、これも愛しの我が子供、千葵。
人生って何があるかわかんないね。
徹だけはないって思ってたのに、いつの間にか恋して家庭を作ってた。
でも後悔はしてないよ。
_____昔と変わらない面影を残す2人の手には、純銀のリングが存在感を示していた。
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絢(プロフ) - kanaさん» うわぁ、凄く嬉しいです！！！是非またリクエストしてください！ (2020年7月18日 7時) (
レス) id: 2021c6a537 (このIDを非表示/違反報告)
kana(プロフ) - リクエストに答えていただきありがとうございました！絢さんのお話,やっぱり好きです！^^*ありがとうございました！(*^^*) (2020年7月17日 9時) (レス) id: d202a80bf0 (このIDを非表示/違反報告)
- - はぁ〜。歌詞転載は著作権違法です。少しでもアウトですので…。犯罪は見逃せませんので違反報告します (2020年7月17日 3時) (携帯から) (レス) id: db94f04552 (このIDを非表示/違反報告)
絢(プロフ) - ARU052715さん» 了解です！ (2020年7月16日 7時) (レス) id: 2021c6a537 (このIDを非表示/違反報告)
ARU052715(プロフ) - 佐久早聖臣くんの純愛書い欲しいです！出来れば夢主と佐久早くんの現役高校生と成人した後の2作品書いて頂きたいです！ (2020年7月15日 9時) (レス) id: 7bbe3063b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絢 | 作成日時：2020年7月1日 7時
