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渡したくない ページ46

「…おッ」



「あ?」


「爆心地っすよね!」



雨の中立っていたずぶ濡れの男に傘を差し出す



周りに屋根がある建物はない

せいぜい木ぐらいでしか雨を凌げないだろう

しかし彼は木も何も無いところで見えないはずの会社を見上げていた




「…Aは」
「A?出待ちですか?」







そう問いた俺に怪訝そうな顔をする男




香水きつかったかなぁ、
と自分の匂いを嗅いでみるがそんなことは無い。いつも通りのはずだ




「…お前、」

「え」


「あいつとどんな関係だ」


「えー、」



彼は俺の匂いに反応した
どっかで嗅いだのか、と考えると
思い出すのはつい最近Aに抱きついたこと

なるほど、と彼の顔をマジマジと見て、
Aが真剣な顔で書いていた彼の雑誌のことも思い出した





「さぁ、、どう思います?」




からかうように笑うと真剣な顔で彼は言った






「あいつは、ダメだからな」



「!」



「そんだけだ、失せろ」


「…渡したくねーな」


「あ?」


自分でも口から出た言葉に驚きながら改めて言葉を続ける


「Aは、繊細なんであんま傷つけんでくださいね」


「…るせぇ」


「とりあえず、お話はそちらで」



そう言って彼が指した先には傘をさして呆然とたっている愛しい女の姿があった






『鳴海先輩覚えててくださいよ』

「聞こえない聞こえない」


可愛い妹分のために個性使っただけだってーの。


”緩和”の個性を使われたものは強制的にほかの個性から除外される
つまり彼女は”盾”から強制的に追い出され、建物の外まできたのだ

二人だけの空間→←待ち伏せ



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設定タグ:ヒロアカ , 爆豪勝己 , 僕のヒーローアカデミア   
作品ジャンル:恋愛
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ismrakr(プロフ) - 爆豪が爆心地になってるのは私の気の所為なのかな……?? (2019年5月13日 9時) (レス) id: aee8efac93 (このIDを非表示/違反報告)
セプテンバー - このストーリー大好きです!楽しく読ませてもらってます^ - ^これからも頑張ってください (2018年1月22日 21時) (レス) id: a61dc9da8f (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 編集長イケメンすぎやろ(笑) (2017年12月6日 9時) (レス) id: 091b370c96 (このIDを非表示/違反報告)
岡本 珠理奈(プロフ) - 編集長が面白いですね!続き楽しみにしてます! (2017年12月3日 18時) (レス) id: 05e4939074 (このIDを非表示/違反報告)
うぇい - メッチャ面白いです!続き気になります!頑張ってください! (2017年12月1日 21時) (レス) id: 9fa60554c4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:舞華 | 作成日時:2017年11月25日 17時

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