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***
｢はい。………どう、でしょうか。｣
流星｢…………｣
.
数日後。
昨日ananの撮影を無事終え、
スタッフさんがくれた表紙の原案を3枚ほど彼に見せる。
.
流星｢…可愛い。｣
｢えっ、あ、ありがと…。｣
流星｢…可愛いけど！｣
｢けど？｣
流星｢…1枚目思いっきり肩出てるし、
2枚目のやつ下穿いてないみたいに見えるし
最後のやつは胸元ゆるゆるだし…。｣
.
今日も今日とて彼はぷりぷり怒っています。
でも可愛いって言って貰えたのは素直に嬉しい。
.
.
｢ねえ、それより衣装、なんか気づかない？｣
流星｢…やらしい。｣
｢いやそういうことじゃなくて！笑｣
流星｢…？｣
｢ほらこのシアーシャツの色。｣
流星｢…あ、｣
.
当日たくさん用意されていた衣装の中で、
私が選んだのは紫。
理由は、流星といえばやっぱり紫かなって思ったから。
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流星｢Aが選んだの？｣
｢うん、可愛いでしょ？｣
流星｢…うん。｣
｢紫着ると流星のこと思い出すっていうか…、
なんか守られてる感じがするっていう…、…わっ！｣
.
腕をグイッと引っ張られて、引き寄せられる。
.
流星｢俺の事考えながら紫選んだの？｣
｢…そうだよ？｣
.
そう何度も確認されると若干恥ずかしい。
でもさっきより随分と
ご機嫌に見えるのは気のせいだろうか…？
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流星｢…ふふ…、じゃあいっか。｣
｢え？｣
流星｢この撮影してる時も、
Aはずっと俺の事考えてたんでしょ？｣
｢…っ…/｣
流星｢…大好きじゃん。俺のこと。笑｣
.
ふふ、って自信満々に笑う流星。
…そっちこそ！！って言おうとしたら、
そのまま頬を手で包まれて、優しくちゅっとキスをされた。
.
流星｢…今度紫の服買ってあげるね。｣
｢…シアーシャツ？｣
流星｢…だめ。透けないやつ。｣
｢そこはぶれないんだ。笑｣
流星｢俺の前だけで着てくれるならいいけど。｣
｢……/｣
***
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作者名：紙兎
| 作成日時：2020年8月2日 17時
