外恋慕【 sh × sm 】 (ページ4)

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「あーちゃんいる？」
「……いると思うよ」
「会いに行ってもいい？」
「うん」

鋭い端正な瞳が私を捉えて離さない。
誰よりも紫耀の帰りを楽しみにしてたママはきっと喜ぶだろうな。

" あーちゃん "

……私のママをそう呼ぶ紫耀のおばあちゃんも同じ名前で。
そんな偶然も、あの時はみんなで喜んでたよね。

　「ただいま」
マ「おか……え！紫耀ちゃん？！」
紫「あーちゃん久しぶり」
マ「あらやだっ！かっこよくなっちゃって～！おかえり～！」
紫「ただいま！あーちゃんも相変わらずべっぴんさん！」
マ「やだも～！え、なにAと一緒だったの？」
　「そこで会っただけ」
紫「そうそう、Aのこと待ってて、」
　「……は？」
マ「え、じゃあ、ゆっくりしてって？」
紫「ううん、今日は２人に会いに来ただけだから帰る」

……何言ってんの。
紫耀にとってはなんでもない発言も、
どうしてこんなに特別に聞こえるの。
おかしいよ、こんなの。

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