第5話 ページ5
｢ んっ…む…｣
柔らかい唇が、何度もあたる
｢ ちょ…っ…と…ｱﾝｯ…ふぁ…｣
私の声が部屋中に響き渡る。
口の隙間からスルスルと舌が入り
あっという間にぐちゃぐちゃにされる
｢ ぷはっ…はぁ…はぁ｣
このままだと窒息死する…
トロンとした目でクロを見つめる
クロ｢ あー…もうやばいわ…｣
そう言って、服の中に手を入れてきた。
｢ なっ…な、にやって…｣
徐々に上の方へ手がいき、私の胸に触れる
お腹をゆっくりと指で摩るクロ
正直、かなり下が…
｢ ｸﾁｭｯ…ｱ… く、ろ…や、やめろー！！｣
私は全力でクロを突き飛ばした。
｢ うぐっ…ひどいよ…｣
涙目でクロを睨む
｢ う…私の気持ちなんも知らないくせに！
キスなんて誰でもよかったんでしょ！！？？｣
そう吐き捨てて扉へと向かう
クロ｢ い、いや…｣
｢ クロの変態！！！ キス魔ヤローーーー！｣
私は大声で叫び、玄関へと走った。
くそう…もう知らないよ
クロがあんなにダメ男だったなんて…
玄関のドアを開けようとした
クロ｢ おい！…ちょっと待てって…｣
後ろから思いきり抱きしめられる。
｢ な、…なんにも…私の気持ちなんて知らないくせにー…｣
子供のようにわんわん泣く私。
こりゃー引かれる アンド 嫌われるよ…
クロ｢ ったく…なんでそうなるんだよ…｣
深くため息をつき、私に顔を向ける。
クロ｢ 俺はな…ずっと…Aの事しか見てねーよ！｣
｢ え、……｣
ど、どうゆうこと？
クロずっと私の事好きだったの！？
クロ｢ ずっとアピールしてんのに気づかないし…あと今日倒れた時も俺が運んだんだぞ…｣
｢ ええ！！｣
ま、まじか…そーだったのか…
あーどうしよ、、なんか目が滲んできた。
クロ｢ えっ…な、なんで泣いてんだよ｣
｢ だって…すごく…すごく嬉しくて…｣
そう言って涙を拭う。
｢ なんだよそれ…可愛すぎかよ…｣
クロは私を強く抱きしめた。
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作者名：Vanillaモナカ | 作成日時：2017年9月18日 16時
