4話 ページ5
「へえ〜そうなんだ」
手に乗せた鴉に向かって穏やかな微笑みで話しかける髭切はとても絵になっていた。
元の顔も整っているため神々しさがすごい。
いや神様なんだけどね。
「ありゃ?主、どうしたんだい」
近づいてきた私に気づいた髭切が首を傾げながら問う。
『うんうん、あなたにたくさん聞きたいことがあるの。まず何故鴉に話しかけてるの?』
困ったように笑い、うーん?と首を先ほどよりも傾げる髭切。そして鴉を自分の目線の高さまで掲げると、だってね主…と続けた。
「この鴉、しゃべるんだ」
『………はい?』
今なんて言った?
今、目の前の美丈夫はなんて言った?
いや美丈夫は刀剣男士全員だけれども。
………って違うわ。
『髭切』
「うん?」
『鴉は、しゃべりません』
「でもこの子はしゃべるよ、ね?」
『ね?じゃな「キサツタイノ!ホンブカラノ!ツカイ!ダ!ヨォォ!!」っ!??!?』
「ほらね」
しゃ、しゃべ、しゃべってる!鴉が!
『髭切、すぐに捨ててきて。この鴉普通じゃない』
「キサツタイノ!ホンブカラノ!ツカイ!」
『ほらほらほら早く捨てに行きましょう』
動物がしゃべるなんてどうかしてる。
髭切の袖を引っ張り焼却炉の方へ向かおうとするも髭切はあはは落ち着いて主、と笑うばかり。
「しゃべる動物はうちのきつねくんも一緒じゃないかな?」
『確かに』
納得した。
そういえばあのきつねどこいきやがった。
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柊(プロフ) - 江戸城産くむっぷるさん» わああありがとうございます、絶賛心が折れかかっていたので言葉が染みました…!ぜんぜん鬼滅感なくて申し訳ないです、頑張りますね! (2020年1月19日 22時) (レス) id: 9ff44349a6 (このIDを非表示/違反報告)
江戸城産くむっぷる - (''界''いらなかった…すみませんんんん) (2020年1月19日 17時) (レス) id: 704c3ea7dc (このIDを非表示/違反報告)
江戸城産くむっぷる - 我こそは世界で最も心やさs(( ああああー!!とうらぶと鬼滅のクロスオーバーだああああ!凄く嬉しいです!更新頑張って下さい!!応援してます! (2020年1月19日 16時) (レス) id: 704c3ea7dc (このIDを非表示/違反報告)
柊(プロフ) - まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士Aさん» 続けて失礼します、ご指摘をくださるだけでなく応援の言葉をもくださってとても嬉しいです、歓喜の舞です!本当にありがとうございます、頭爆発させながら頑張りますね!!!!!! (2020年1月17日 19時) (レス) id: 9ff44349a6 (このIDを非表示/違反報告)
柊(プロフ) - まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士Aさん» えっえっえっまって審神者としてあるまじきな間違いしてんじゃん嘘だろ私審神者辞めようかな!!!全国全世界の審神者の皆様に心よりお詫び申し上げます!!!そしてご指摘本当にありがとうございます!!!細かくて全然いいんです!ありがたいですすみませんでした!! (2020年1月17日 19時) (レス) id: 9ff44349a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柊 | 作成日時:2020年1月13日 4時