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32話 ページ35

「そうか、そんなに早く八十余もの鬼を……うん、明日詳しく報告しに来てくれるんだね。連絡ありがとう」




暗がりのなか、産屋敷は鎹鴉から御縁たちの試験の報告を聞く。


 
やはり優秀だねとつぶやくと、そうだろうと声が返ってきた。



「どうだ産屋敷殿、御縁は数多の審神者の上に立つ四華仙の一人というのも名ばかりではない」




政府直属対歴史修正主義者局局長、平門頂兵衛は得意げに言う。



「知っていたよ、そんなことはとっくに」



ふふ、とゆるやかに産屋敷は笑った。



「さて、御縁さんの階級はやはり柱かな?審神者も兼ねるならば一般隊士よりもそちらの方がいいだろう」



「俺はそれでも構わんが……どうだろうな、あいつは断る気がする」




「柱となるのをかい?それはまたどうして」




「あいつは変に頑固だからなぁ、"刀剣男士がいたから出来たこと、私の実力はそんな大層なものではない"とか言って断るさ。実力は申し分ないんだがな」




「柱たちに審神者のことも兼ねて紹介しておいた方が動きやすくもなると思ったのだけれどね」



「いや、その話をするのはやめておけ。一応審神者という仕事は極秘となっている。例え柱であってもまだ言うべきではないさ、時間遡行軍のことも柱の皆は知らないだろう?混乱させてしまうぞ」




「頂兵衛殿がそう言うなら」




ま、柱になるかならないかは御縁次第だがな。




そう言ってすっかり冷えてしまった茶を啜る。

 




「ところで、彼女の剣術の師範のことなのだけれど」



「……ああ」



「……"舞の呼吸の使い手"だろう?」
 


「ああ、俺の恩人だ」


平門頂兵衛がまだ局長ではなく、一般の役人だった頃、仕事中に鬼に襲われたところを鬼殺隊の隊士に救われたことがある。


その隊士は舞の呼吸を使って鬼の頸を狩った。


それを機に鬼殺隊は政府から支援を受けるようになったのだった。









……"舞の呼吸"の使い手は後の、審神者修行を積む御縁の剣術の師範となる。








「この目で彼女の剣術を見れないのが本当に残念だ、舞うように刀を振る姿はどんなに綺麗なんだろう……あまねも高揚していた」




若くして国の未来を背負う彼女の顔も見たかったな、と産屋敷は残念そうに肩を落とした。





「そういうことをあいつの前で言ったらどうなることやら。頑固で変なところで照れるからなぁ……というか若くして未来を背負うというならば産屋敷殿だってそうだろう」

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(プロフ) - 江戸城産くむっぷるさん» わああありがとうございます、絶賛心が折れかかっていたので言葉が染みました…!ぜんぜん鬼滅感なくて申し訳ないです、頑張りますね! (2020年1月19日 22時) (レス) id: 9ff44349a6 (このIDを非表示/違反報告)
江戸城産くむっぷる - (''界''いらなかった…すみませんんんん) (2020年1月19日 17時) (レス) id: 704c3ea7dc (このIDを非表示/違反報告)
江戸城産くむっぷる - 我こそは世界で最も心やさs((  ああああー!!とうらぶと鬼滅のクロスオーバーだああああ!凄く嬉しいです!更新頑張って下さい!!応援してます! (2020年1月19日 16時) (レス) id: 704c3ea7dc (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士Aさん» 続けて失礼します、ご指摘をくださるだけでなく応援の言葉をもくださってとても嬉しいです、歓喜の舞です!本当にありがとうございます、頭爆発させながら頑張りますね!!!!!! (2020年1月17日 19時) (レス) id: 9ff44349a6 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士Aさん» えっえっえっまって審神者としてあるまじきな間違いしてんじゃん嘘だろ私審神者辞めようかな!!!全国全世界の審神者の皆様に心よりお詫び申し上げます!!!そしてご指摘本当にありがとうございます!!!細かくて全然いいんです!ありがたいですすみませんでした!! (2020年1月17日 19時) (レス) id: 9ff44349a6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年1月13日 4時

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