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story46 ページ5

〜sideなし〜

小刻みに震える手を押さえ、ナイフを両手で持つ。そしてゆっくりと上げていく。野坂の目を見ると、どうしても固まってしまう。それを避ける為か、ギュッと目を瞑った。

後は、ただ振り下ろせば良いだけ。自分の荒くなった呼吸だけが耳に届く。

野「キミは、"家族を苦しめないため"にお金を稼いでいたんだんだよね?自分の手を黒く染めてまで。本当は嫌だったんだよね?」

柔らかい口調で問いかけてくる野坂。Aが今まで思っていたこと、全て当たっていた。でも、間違ってもいた。

Aは何かが溢れ帰ったように、ズラズラと話し始めた。

『…確かに、こんなこと嫌ですよ。

でも、この世界は"嫌"の一言で済まされるような柔な所じゃない。世界は、冷たいんだ。

全うな手で、お金を稼げるのなら、こんなことしませんよ。

染めるしか、無かったんです。こんなこと、許される筈がない。そんなこと、分かりきってる。

あなたがどんなに言おうとも、私は変われないんです。

私を"仲間"だなんて思わないで。私は貴方たちの敵です。

人の気持ちも分かろうとしないで。同情しないで。

私を、憎んで下さい。』

話しきると、頭の上くらいまでに上げていた手を、一気に振り下ろした。


ナイフと、野坂の体の距離が縮まっていく。それが、スロモーションのように写っていった。



どくん、どくん、どくん、


誰の鼓動か分からない音が聞こえる。それは
きっと、自分がこれから止める、野坂の鼓動だ。頭が痛くなるほどに聞こえた。








──ごめんなさい


──野坂選手は憧れでした。


──野坂センパイのプレー、大好きでした


──私を、憎んで下さい


──こんなこと、したくなかった



そっと、目を開けた。そこに広がっていたのは、血にまみれた野坂の姿ではなかった。

「A、ゴメン」

一星の、腕の中だった。

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作者名:れるれる(現.本垢) x他1人 | 作成日時:2019年7月31日 1時

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