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story63 ページ29

ヘニャリと座り込むAの周りに風が髪を撫でるようにたなびいた。

一星や野坂、メンバーたちが自分の決めたゴールを喜んでくれている。その光景は他人の立場
から見るものより、ずっと輝いていた。

Aの目をゆっくりと瞑っては開き、口元を緩ませ、笑った。明日人がAに向かって駆け寄ってくる。

「A」

Aの前に立ち、手を差しのばされた。太陽のような笑みを向けている明日人。Aは、自然と手を差し伸ばしていた。明日人はAの手をギュッと掴んで引っ張る。足に力を入れてゆっくりと立ち上がった。

まだ足に力が十分に入っていなかったのか、バランスを崩してしまった。重力に引っ張られるように前方に崩れていった。

『!!』

「大丈夫?」

バランスを崩したAの体を明日人が支える。とっさの判断からか、ギュッと両手で背中に回す形になった。


胸元に押し付けられたAはゔっ、と女の子らしくない潰れかかったような声をあげた。

「あ、ごめん!」

Aは肩に手を置かれ、グイッと引き離された。
両肩をつかみ、太陽のような笑みを見せる明日人。

「すごい技だったね、A!!」

『あ、ありがとうございます…』

明日人の輝く笑顔を直視出来ず、俯き加減でお礼を言った。

「立てる…?」

明日人は様子を見ながらAの肩からそっと手を離した。Aの体は若干ふらついたが、1人で立てた。

「生まれたての子鹿かよ」

灰崎がAと明日人の様子を見て、鼻で笑うように1人、呟くようにして言った。

「A、1回ベンチに戻った方がいいかもしれません」

フィールド全体を見渡しながら、一星が言う。

「そうだね。彼女にはまだ、未知数で居て貰おう」

手を顎に置き、口元を緩ませる野坂。彼はどうやら、中国戦の後のことまで考えているようだ。




「おおーっと、ここで日本、選手交代!霧雨選手に代わって吉良選手投入だー!」

スタジアムにある巨大スクリーンに2枚のライセンスカードが映った。

『……明日人先輩、ありがとうございます。残りの分、頑張って下さい』


Aはニッと笑って言うと、ベンチに戻っていった。その背中は、いつもより弱々しいように見えた。

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作者名:れるれる(現.本垢) x他1人 | 作成日時:2019年7月31日 1時

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